以前、某私立大学の入試責任者のお話をお聞きする機会がありました。
医学部教員である面接官は、以下のことを念頭に置いて 面接をしているそうです。
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◆やる気
入学式の成績と入学後の成績は殆んど相関が見られない。
結局、入学後の成績を大きく左右するのは
「やる気」
その「やる気」を見極めるために
医学部受験では、しっかりとした面接を行う。
◆素直さ
素直な学生は伸びる。
自分のスタイルを変えられない学生は伸びない。
◆マニュアル通りの答えには辟易とする
以前、同じ(医専)予備校の生徒全員が、面接でのある質問に対して、判で押したように全員同じ答をしたことがあった。
彼らは面接の2次試験で ほとんどが不合格になったことがあった。
「みんながマニュアル通りの同じ答では評価ができない」
医学部志望理由は 一人一人、それぞれの理由があるはず。
自分を振り返り本来の志望理由を上手に伝えることができるよう準備してきてほしい。
◆幅広い年代層の人たちとのコミュニケーション能力
同年代の親しい人達とコミュニケーションが上手く取れても、かなり年上の人や幼い子供達と コミュニケーションが取れるとは限らないし、うまくできない人も少なくない。
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以上です。
医専予備校で教え込まれた同じ答えをマニュアル通りに答えて落とされる。 …
恐ろしい話ですね((+_+))
どういうことを聞かれるかという情報は手にいれつつも自分なりに考えて 自分だけの答えを用意する。
これがとても大事なことだと思います。
ちなみに、
現役時の息子の私立(貸与枠)受験の面接対策では
資料集に載っている過去の膨大な質問の数々に対し、息子は、それなりに答える内容を考えて、 パソコンでまとめていました。
A4用紙にびっしりと、10枚ほどになりました。
それほどまでに準備して質問されたのは、用意したうちのたったの二つでした。
そのうちの一つは
「目標設定の立て方はどうするか?」
という質問でした。
息子の準備した答えを見たらあまり良くなかったので私の持つノウハウを息子に伝えました。
それがたまたま質問されて、そつなく答えることができたと言ってました。
また、「この絵の作者を知っているか?」 と絵を見せられました。
息子がネットで探して、その絵を私に見せてくれました。
私はすぐに東山魁夷だとわかりましたが息子は恥ずかしながら、答えられませんでした(>_<)
その絵の心象風景を聞かれ、それには適当に答えたようです。
国立大学の現役時の面接でも、
過去資料に
「自分のことを3分間スピーチしてください。」
という質問があったので、
時間を測って話す準備をしていったら
「1分間スピーチしてください。」と言われ
とまどったそうです。
結局は、どれだけ準備しても
面接に関しては準備通りという訳にはいきません((+_+))
それでも、準備はしないよりは絶対にしたほうが
より良い面接になるとは思います・・・
数十分で学生の何がわかるのか?
という面接に対する疑問もありますが、とっさに答えなければならない面接では 、多くの学生を同時に見ることができるのですから 学生たちの比較ができます。
勉強ばかりしてきていて、一般常識に欠ける人には
答えられないような質問もされます。
我々保護者も勉強では子どもたちに負けますが、
多分、面接の質問には 我々大人の方が、社会経験、人生経験を多く積んで来ている分 より上手に答えられるくらいなのかもしれません。
普段から如何にいろいろなことを考えているか
語彙力や表現力があるか
それくらいのことは、面接官にも
あけすけにばれてしまうと思います。
しかし、それも相当にひどく常識がない場合を除いては18、19の若者にそこまでの期待を面接官も抱いていないと思われるので過度の心配は無用です。
今更どうあがいても仕方ないので
面接に際しては そんなに神経質にならずに、入試責任者がおっしゃる通り
やる気 と 素直さ
を見せるという体育会系のノリで
委縮しないことが大切なのかもしれませんね。
ほとんどの受験生が私立大学の面接は終えつつあるかもしれませんが、 まだこれから面接がある人もいます。
また国公立大学の面接においても、のびのびと、元気に明るく大きな声で やる気と素直さを発揮できるといいですね!!
お互いに頑張りましょう!!!