高3の夏休み、
勉強していると思っている息子の部屋に
用事があって入ると
ベッドで寝ている息子。
ほとんど毎日です。
(疲れているんだろう)
(少し寝てからのほうが効率がいいからそうするのだろう)
などと、一度は思いを馳せてはみます
「今息子はカーテンを閉めて寝ている」
とあるがままの姿を心で呟いてもみます
それでも、このまま毎日このような生活で夏休みを終えるようなことになったら、息子は間違いなく受験に失敗するだろう
と思うと、心のざわめきを抑えることはできませんでした
「さっきリビングに来たと思ったら、また、もうリビングでふらふらしている」
「この子は寝てばかりいる」
と思うと
自分の心が乱れて不安になり
息子になにか嫌味の一言を言いたくなります。
けれど、言っても息子の感情を損ねるだけ。
それで発奮する訳がない。
とわかっているから言えません(>_<)
「また休憩?」などと言おうものなら
「俺は休憩もさせてもらえないのか?」
と子どもに思わせてしまい、子どもは家に居るのがつらくなってしまうでしょう。
家は、子どもが疲れをとる場所
安らげる場所であるべきなのです。
それを親が追い込んではいけません。
親が子どもに嫌味を言うのは
親の不安を子どもにぶつけているだけなのです。
嫌味や不安を子どもにぶつけても、子どもの気分を悪くさせるだけで、反省を促すことなど出来るはずがありません。
それがわかっているので黙ってみているのですが
何も言わずに言葉を飲み込むことほど、ストレスのかかるものはありません(>_<)
そんなとき、自分の心の葛藤を鎮める為の方法が必要です。
そこで、「あるがままを見る」というこの手法を
自分なりにアレンジしてみました
・・・・・・
まず最初に
人間の感覚はあてにならないということを認識し
果たして本当にそうなのか?と一度疑ってみました。
そこで、
あるがままの事実を
客観的な数字として記録に残してみたのです!
記録したのは2~3日の間だけでした。
息子の行動時間を自分がカッカした時に、メモしてみました。
18:00 リビングで休憩
18:07 自室へ
19:45 リビング
19:52 自室へ
20:25 リビング
といった感じ。
まるでストーカーですね^^;
息子がこの事実を知ったら怒ってしまうでしょう(>_<)
しかし、
これをやってみた結果、想像以上に効果がありました。
どういう効果かと言うと
不思議と不安が薄らいだのです。
冷静になれたのです。
たったこれだけのことで自分の心に変化が訪れました。
それは自分でも想像以上の「あるがままを見る」効果でした。
何度もリビングに来るけれど、
意外に休憩時間が短いことも発見でした。
息子なりに短時間で休憩を切り上げてはいたのです。
不安は、負の想念を作り出すからでしょうか?
不安が薄らぐとちょっと吹っ切れて
なるようになると開きなおることが出来ました。
いつまでもこのままの状態は続かないと
息子を信用することにしたのです。
腹をくくれたという表現が正しいかもしれません。
・・・・・・
このようにして、夏休みの終盤を終えました。
そして、二学期が始まってすぐの文化祭を終えた翌日から
息子はあんなに嫌がっていた塾の自習室に行くようになりました。
気持ちを落ち着かせる効果がある温かいジャスミンティーの入った水筒、夜食用のおにぎりと、バナナ、みかんを持参して、
学校の帰りに塾の自習室に直行します。
夜の10時まで自習し帰宅。
夜は電車の本数も少なく50分かかるところ
車で迎えに行くと15分~20分で帰れるので
時間節約の為に私が迎えに行きます。
こうした生活が11月末までの三か月続き、
12月からは、高校近くの公共施設の一角で9時まで勉強し、電車で帰宅しています。
まだまだ日曜日など時間がある日は、勉強の開始時間が遅いなど、よそ様のお子さんに比べたらきっと甘ちゃんですが、
親が親なのに、
子どもにばかり完璧を要求する気にもならず
これが息子のペースなのだろう!
結果を出せれば良いだけだ!
他人は他人 息子は息子!
本人なりのペースで頑張って悔いを残さなければそれで良い!
と最近は親も開き直りの境地です・・
こうしてブログを書いてみて思うのは、3年前のダブル受験の長男の大学受験の時より、親としての平常心を保つのが大変な気がします
なんででしょう?
長男は「やばい。やばい。時間がない」と焦っていたからでしょうか?!
それは取りも直さず、息子なりに頑張っている証拠でしたから。
しかし次男は、焦る様子がない。
だから余計にこちらが不安になるのかもしれません。
あるいは、私自身の情報過多により、医学科受験の難しさに身構え過ぎているのかもしれませんね