夫が自営する会社に行く途中に、少しだけ小高くなっている藤棚のある公園がある。
公園の写真を見つけた。
以前から、この公園には悪い気が流れているように感じて好きになれない公園だった。特に写真の藤棚の小高くなっている付近に気味の悪い気が流れていた。
このことに関しては、私の子どもたちも私と同じ感覚を抱いており、この公園だけは外して、他の公園で遊んでいた。
それに何故か、この公園で遊ぶ子供はほとんどいないし、散歩するお年寄りすらあまり寄り付かなくて、人が遊んでいる姿をこの公園で見かけたことはあまりなかった。
人には誰にでも「気」というものを感じ取る能力は多かれ少なかれあり、
人々も「何かイヤな気」を感じてこの公園に寄り付かなかったのだろうと思う。
街中の住宅街にあるのに、この公園はなにかおかしい。
「御祈祷できる人がいたらお祓いするといいのにね」と家族で話したこともあった。
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ある日、出社する為に車でいつものように公園の横を通った。
すると、少し小高くなっているところの木に首をつった幽霊がみえた!
首吊り(縊首いしゅ)の幽霊を見るのは、小学校1年生の時に実家の近所で見て以来の、実に2度目だった
会社に着いてすぐ、事務所にいた夫や仕事関係者の人たちにこのことを報告した。
すると、そこの事務所にいた人たちは、一様に驚いた顔になった。
「今朝方早く、あそこで本当に首つり自殺があったんだぞ!午前中は警察が何人も来ていたらしいぞ!!」
と夫が言った。
私が公園横を通った時は警察官も引き上げた後だったのか、誰もいなかった。
第1発見者はうちの会社の従業員だったということも教えてくれた。
「あんた、幽霊が見えるんか?」
と仕事関係者の年配の男性たちも驚いていた。
やはり、あそこの小高い場所には、近寄ってはいけない。
最近、その公園の「気」は、以前よりましになってきている。
そのことを次男に話したら、
「俺もそう思っていた」と言った。
そのせいか、以前よりも子どもたちの遊ぶ姿や散歩する人の姿が見られるようになった。