なにやってるんだろう?私は。


またまた、やらかしてしまいました。






一昨日、夫と江戸東京たてもの園へ行ってきました。いろいろな昔の「たてもの」を見学して楽しめました。また行きたいと思いました。園内の建物はバリアフリーの工事が行き届いていて、どこもスロープやエレベーターなどがあって、車椅子でも見学できる造りになっていました。


ランチに、園内のうどん屋さん「蔵」へ行きました。ぷりぷりの武蔵野うどんは、とても美味しかったです。食後に、その並びにあった昔のお店や旅館などの建物のエリアを見ました。


あのバリアフリーが、まさか私のために必要な施設になるとは!



旅館だった建物の見学を終えて外の通りへ出た時のことです。突然体がぐらっと傾き、もんどりうって尻餅をつきました。一瞬、何が起きたかわかりませんでした。すぐに立ちあがろうとしましたが、左足の足首辺りが痛くて立ち上がれません。



「大丈夫ですか?」

知らない女性に声をかけられました。

「大丈夫です。でも、痛みが引くまで、ちょっと動けないかも?」




少し先を歩いていた夫も戻ってきて、

「大丈夫?そこ、建物の出口の正面で邪魔になるから、少し避けたら?」


「でも、足首が痛くて、ちょっと動けない。少し収まるまで、ご迷惑でもちょっと待ってもらって、、、。」


「大丈夫?」


「大丈夫。でも、転ぶなんておっちょこちょい。かっこ悪。恥ずかしい。」


「立てる?」


「うん。かっこ悪。ごめんね。ちょっと待ってて。」



建物の正面を出て、前の通りに出るのに歩道の境の段差があったことに気付かず、次の行き先ばかりを気にしていて、段差を踏み外して転んだのです。たった15センチくらいの段差なのに、気付かずに踏み外したので、転げ落ちた感じでそのまま、まともに転倒しました。なんという不注意!大間抜け!



職員さんか、園内の案内ボランティアさんか、女性が近づいてきて、

「大丈夫ですか?」

と、また声をかけてくださいました。


「はい。大丈夫だと思います。いえ、大丈夫じゃないかも?足首を捻ってしまって。ひとりで立てないかも?」


覗き込んでいた夫に手を借りて、やっとの思いで立ち上がりました。


夫がもう一度、

「少しよけようよ。」

と声をかけてきましたが、動けません。


「まだ、痛みがあって動けないの。足をつけない感じ。もうちょっと待って。」


足首の内側の奥の方にに鈍い痛みがあって、足をしっかりついて地面を踏みしめることができません。


「車椅子を持って来ましょうか?」

「いえ、車椅子を使うほどではないかと、、、。」



ふと、その場所から車を止めた駐車場まではかなりの距離があることに気がつきました。足を引き摺りながら歩くにはかなりの距離。無理かも?歩けないかも?



「すみません。やっぱり、車椅子を貸してください。お願いします。」


「日陰のベンチに座って待っていてください。すぐにとって来ます。」


そう言われましたが、一歩も動ける気がしませんでした。ベンチまではたった10メートルくらいの距離でしたが、文字通り一歩も動けず、そのままの場所で立って待っていると、ほどなくして車椅子を用意して戻って来てくださいました。



膝の手術や2度の骨折で車椅子に慣れている私は、乗りやすい場所に横付けしてもらって素早くブレーキをかけてから車椅子に座りました。手当が必要か尋ねられたので、アイシングをお願いしました。足を下に下げて車椅子のステップに乗せているだけでも、地面の振動が伝わって痛いので、膝の下に手を入れて、膝を持ち上げていました。


車椅子に座ってから、靴下を下げて足首を見てみました。痛かったのは内くるぶし辺りでしたが、あまり腫れたりしていません。外側のくるぶしを見たら、テニスボールのように腫れていました。


救急車が必要か聞かれましたが、流石にお断りしました。


数分経っても痛みがひかず、足をつけることができなくて、ズキズキするので、骨折か靭帯損傷か。かなり腫れていて、なかなか痛みも引かないけれど、痛みがはげしくなってくることもないので骨折はしていないかな?

受診が必要な怪我のようではありましたが、祭日なので、安静、冷却、挙上の応急手当てをして、とりあえず翌日まで様子を見ようと思いました。


駐車場まで車椅子を押してもらいました。園内のバリアフリーは、誰かのためのものではなく、私のためのものになってしまいました。


ハイキングに行くつもりだった翌日の休暇は、整形外科を受診するための休暇になってしまいました。


診断は、靭帯損傷。骨折はなし。駅までの長い距離を歩いたり、混雑した通勤電車に乗るのは無理だろうと言われてしまいました。月曜日、どうしようかな?