海外に何度も行っていると、良く聞かれる質問がこれです。

「一番良かった国ってどこだった?」

この質問への回答は非常に難しい。だって、それぞれの国で違う良さがあるからさ。

だけど、

「一番興奮した旅は何だった?」

と聞かれたら、いつも答えはこうです。

「3日間、ペルーにてアマゾン川を貨物船で下った旅」
 

 

『類は友を呼ぶ』なのか、私はフットワークの軽い友人が非常に多いです。数年前のある日、そのフットワークが軽い集団の中でもトップ1%に入る友人が連絡をしてきたことから、全てが始まりました。

その電話でお互いペルーに行く予定がかぶっていることが判明し、最後にはアマゾン川の話に。彼によると、お金持ち相手の3日間10万円ほどのツアーもあるようだが、3日間3食付き、日本円にすると2500円でアマゾン川を下れる方法もあるらしい。これは貨物船の空いているスペースを利用するらしく、ハンモックで寝泊りだそうだ。

そして友人が一緒に行ってみないか、と聞いてきました。

えっ、どうしよう。「アマゾン川を貨物船で下りました」っていうワイルドすぎる女子を将来誰か嫁にもらってくれるんだろうか。
 

あれやこれや考えていた時、私のご先祖様がいきなり脳裏に現れました(彼はそのまた昔に日本の南方で活動していた海賊でした。超金持ちの伯父がヒマつぶしのために、ある会社に頼んで何百年も先祖を遡ってもらい、判明)。

 

 

まーとは言っても、さすがの私も考えちゃいましたよ。8秒くらい。


ですが「これは一世一代の思い出になるぞ」と思い、イエスと答えました。そして後日、ペルーへ旅立ったのです。

 


マチュピチュにて

 

私達の計画はこうです。まずユリマグアスという出発地点の農村から貨物船に乗り込み、ペルー・アマゾン川流域最大都市イキトスを目指す。このイキトスというは、周りの街と道路で繋がれておらず、空路か船でしかたどり着けない、陸の孤島です。
 

 

ユリマグアスに到着して乗船券を買おうとしたら、なんと翌日分は売り切れで、次の便は3日後だという。さすがにそれは・・・と思ったので、袖の下から数枚紙幣を上乗せし、おじさんの買収を試みる。そしたらあっさり翌日分のチケットを入手。華々しい賄賂デビューでした。

そして出発前夜から船内で就寝可能だというので、もう日も暮れていたこともあり、私達は港に直行しました。
 

私達が乗る船を見てみると・・・

 

 

どうやら3日間牛・豚・鶏とも一緒に旅するらしい!! (・∀・)

何で私の人生ってどこを切っても金太郎飴のようにワイルドなの!!(・∀・)

そして私達は乗船し、自分達のハンモックを張りました。

 

 

「ここまでワイルドだったらご先祖様も誇りに思ってるかなぁ」となぜか穏やかな気分になってきて、ハンモックに寝転がった瞬間、私は爆睡。しかし、夜中に豚の「ブヒー」の雄叫びで起こされ、朝まで寝られずじまいでした。

 

そして翌朝、とうとう出発!
 

 

さぁ、あゆみの運命はいかに?!続編、乞うご期待!

 

(続く)

 

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