やっと、舞台「Blue Bottle~青蝿~」の内容に踏み込んでの、記事を、書けるようになりました。千秋楽が終わったからです。

先入観なしで、観る、大切さを実感していたからです。私が、いくら、客観性を重んじているにせよ、やはり、主観でしかなく。様々な、切り口から、観れる舞台でしたから、あらすじも、主人公も、人それぞれだと。

公演の半分(5回)、観覧させていただき、毎回毎回、心に響くセリフがあり、帰り道、呟きながら、錦糸町駅への道を歩きました。

そして、
「バーバリーのマフラー」に、流転していく、それぞれの定めと、繰り返される、男と女の性(さが)を、感じずにはいられませんでした。

バーバリーのマフラーは、時に愛に満ち、時に哀しみに震え、私も震えました。

以下、多少、相違があるとは、思いますが、私の記憶したセリフです。女としての観点から。
順不同です。


「父ちゃんは母ちゃんのヒーローだから、タイガも、みんなのヒーローに、なって。変身。」

女には、それぞれのヒーローがいるように。そして、そのヒーローを守る為には、愚かなまでに、直進する、と。もはや、それは、愚かとは、言えないと。


「うちが汚いもの、みんな背負うから・・」

これも、共感。同じ決心で歩いた道のりが、私にもあるように。女が、「汚れていく」とされる様(さま)は、逆に、真の女の純潔を感じ、ヨリシロになる、覚悟、頷かずにはいられず。それが女でしょ?


「気がついたら、とんでいた。」


女は、判断力がないと非難される、事があるけれど。そんな、女の性(さが)に、勢いに、ロジックで動かせないものが、動く、力があると。時代の先端?に、男の夢・大志があるならば、その大地に、女の捨て身があるかも。



「潮時かねぇ。」

女として、最初から、母を演じられ。冷静な「ばあさん」が。
女が母性を持った時の、冷静と思われる力は、不動の魅力があり。男尊女卑の男性も、死ぬ前には、「お母さん」と、「女」の名前を、呼ぶらしい。愚直とされる「女」の、成熟の上には、不動の母性が、男への慰めと、なるような。


「騙されたわ。」「うちをこんな所から連れてってーなあ。」

オープニングに登場する、女。旦那に悪態ばかり。でも、オープニングにこの女性の出る意義は大きく。私は自らの「母」を思い。「結婚なんて、人生の墓場。」「お父さんの手紙に騙されたのよ。」と、よく言ってまして。女が「騙された」と言う時に、百割の、憎しみがないのではないでしょうか、と。騙されたと、言っている時の、女には、まだ、安らぎがあるのでは?登場人物の女性全てに、悲壮な姿があるならば、女を表現しづらいかもしれない。と。
「騙されたわ」という時の、ちょっとした安定感、味わう、女の反語、効いているスパイス。


「夢って叶うんですね。ありがとうございます」

ライトに近いシーンにて。女の流浪の果てに、何があるのか?女の私は、やはり、希望がある事を願っていました。願い、祈り、結末を迎え。


「夢って叶うんですね。」

このセリフに救われました。存命中であるかどうか、分からないですが、女に、「ところ」があると。安心したかったので。

母原病なのか、私は、「女は、三界に家なし」と言われて育ち。人の夢と、書いて、儚い(はかない)と、読むとも。


あまりに派手派手しい、女のサクセスストーリーは、好まない私ですが。


この、結末にあるセリフは、女に、また、すれ違う男と女に、「ポエジー」を残したように思います。有難い。


私の問題として。この、舞台を観るきっかけとなったのは、やはり、女の気持ちがあったかもしれないです。私が、ファンをしている、【坂本つとむ】の出演があり。

ミュージシャンである、【坂本つとむ】が、舞台に立つと聴いて。1ヶ月くらい、今、何をしているのか、分からない時期がありました。

私は、一ファンに過ぎないのだから、当たり前ではありますが。心もとなかった。仕事仲間ではないし、朋友でもないし、もちろん、愛やら恋の介在する仲ではないし。ファン。

私が、諦める?、止めると言えば、終わる、ファンというだけの関係性。

ですが、舞台を観させていただき、やはり、この言葉(セリフ)を、伝えたいです。

あなたは私のヒーローだから、だからこそ、みんなのヒーローになって。

夢は、叶うんですね。ありがとうございます。

と。ファンですから。(笑)

こんなにシリアスに、叙情的に文章を書いたのですが。最後に、【坂本つとむ】の、フォトを載せたいのですが。

ですが、ですが・・。

全ての、写真が、あまりに、愉快で。笑ってしまいます。微笑んでしまいます。(笑)

それを、楽しみながら、アップさせて下さいませ。


【坂本つとむ】(2018.10.27 撮影)


【坂本つとむ】(2018.10.28 千秋楽 撮影)


一応、ブログ用と、言って撮らせていただいたので、このアップ、大丈夫とは、思いますが。(笑)

一つ、注釈をつけるなら、二枚目の、万歳をしている写真は、元々は、横に広く手を広げられていたのですが。写真が切れるからと、言ってしまい、上に、手を挙げる結果に。すみません。きっと、両手を広げたかったのだと。
笑顔はやはり、魅力的です。

遠くから、応援します。