私の1番の問題点。
それは母親がいなかったことだと思います。
今では世の中、
色んなことが明るみに出てきて
許容されることが、少しずつですが増えてきました。
でもあの時代は
片親の家庭=普通じゃない=こどもと仲良くするな
でした。
実際、「ママがあっこちゃんとは喋っちゃダメって言った」って漫画のようなセリフを言われたことがあります。
父親からは
「学校で母親がいないと言ってはいけない」と言われていました。でもそれもうバレちゃってるね(笑)
残酷な世界ですね。
片親はひとりで2役も務めているのに。
でも自分の経験にないことは理解できないことが当たり前なんだと思います。
きっと両親揃ってる故の悩み事も、片親側には想像がつかないんでしょうね。
それでも傷つくものは傷つきます。
私は普通ではないんだと、幼い頃から刷り込まれましたね。
その子の家の前を通ることが怖くて仕方がなかったです。
学校が一緒で同じ学年で家はすぐ目の前ですから。
登校時間は自ずと被ってしまい、
件のお母さんが外まできて手を振りながらこどもを見送っているのを、物陰に隠れて凌ぎ、家に戻っていくのを確認してから登校していました。
今思うと健気すぎますね……(笑)
きっと私がこんな思いをしていたなんて。
私がいたことすら、覚えていないだろうな。
私の家には年に2通ほどお手紙が届いていました。
海外便の封筒、拙いカタカナ文字、誰だかわからないけど私を大好きだと言ってくれる人。
幼すぎてそれが母親だという認識はほとんどありませんでした。
返信の内容は当たり障りのないこと、感覚的には学校の宿題みたいな感じでしたね。酷い娘です。
それが母親なんだとしっかり認識したのは、
小3だったか、それくらいのとき。
父親から「今日は学校お休みしておでかけする」と言われ。
のこのこ付いっていった先は、真っ白な部屋。
真ん中にガラスがつい立てられていて、二つに分けられた先に、オレンジの服を着た外人の女の人が座っていました。
まぁ、あれです。刑務所の面会室ですね。
誰だか分からないけどその人は私に
「お母さんだよ、一緒にいこう、一緒に向こうで暮らそう」と何度も言うのです。
その異様な空間が私は怖くて怖くて
刑務所から出てすぐに泣きながら「いきたくたい、いきたくない」と言っていました。
今思い出しても涙が出てきます。
その印象が強すぎて、私は大人になった今でも母親が苦手です。LINEも来ますがたまにだけ返事が出来るようになりましたが、学生の頃は電話が怖くて、でも母親を蔑ろにしている自分も酷いやつで、なんか、辛かったです。
よくテレビで「本当のお母さんに会いたい」って探しだして感動の再会を果たしてハッピーみたいなのあるじゃないですか。
私にはあれが本当にわからなくて。
今まで顔も名前も知らなかった人は、もう私にとっては他人でしかなくて。それを一体、母親としてどう接していいのかわからなくて。これは会うのが幼すぎたからなのかな……
お腹を痛めて産んだ訳ですから。
向こうはとにかく私に会いたくて。
今でも「こっちで日本語の先生しない?」とか「彼氏と一緒においで!」言われます。
1度いったらもう帰って来れない気がして。
未だに行けていません。
母親の詳しい話を知ったのは
私が20歳をすぎてから。
22くらいだったかな……私もだいぶ精神的にも大人になり、酒に酔った父が「俺が死んだらちゃんとお前らに金が入るから」「俺の葬儀はやんなくていいから、骨はじいさんのところにいれればいいから」など話し始めたときです。
ちょっと話が逸れますが、
父は闇金で借金をしており。
家によく取り立てが来ていたようですが「大丈夫ちゃんと払うよ」と毎月きちんと払っていたら最後の方に
「あんたは娘育てながらちゃんと返してくれたから、残りはこっちでやっとくよ」と免除してくれたらしいです。
ほんとか知らないけど(笑)
いい人たちもいたもんだ。
お前の母親はパブのみんなを救うために
悪い奴らを一掃させた
という謎の話をしはじめました。
私の父と母の出会いは外人さんが働くパブ
私の勝手な予想ですが、たぶんうっかりできちゃった子、それが私な気がしてなりません。私の直感はよく当たるのです。
そこの雇い主が、まぁ悪いやつでして。
よく分かりませんでしたが、たぶんきちんと報酬を払わなかったり不当に働かせていたんだと思います。
私の母はそれに怒り、当時有名だったヤクザさん(たぶん客で仲が良かった)にお願いして壊滅させてもらったらしいです。
ただそこがちょっと警察に目をつけられていたらしく。
母親はそことつるんで事務所に出入りしていたために逮捕、日本永久追放、二度と地に入れなくなりました。
当時は私の家には警察が家宅捜索。
母が白い粉を保管していないか、かなり探されたらしいです。
今の家なのか定かでは無いです。
っていう話を突然聞かされ
いや、それ全部作り話でしょ、漫画じゃあるまいし。
ってなりました。
まぁ父はつまんない嘘はつかない人なので。
まぁ母親は、大変勇敢だったということですね。(笑)
その話を聞いてからは、ほんの少しだけ怖さ減りましたね。
でもやっぱり私には、他人なんだよなぁ。