注入材って種類がありすぎてよくわからないというお声に応えて
フィラー(充填剤)の種類について解説してみます
まず
①ヒアルロン酸
②それ以外
に分けると考えやすいですね。
①ヒアルロン酸(架橋)は
ジェル状で硬さの違いで種類がいろいろありますが、基本はボリュームがあります。
硬いタイプは皮膚の下に支えを作ってリフトアップしたり、骨の 窪みをおぎなったり、コケ感を埋めたり、鼻や顎など細かな造形も得意
柔らかめのものは、涙袋や唇をふっくらさせたり。
他と違う大きな特徴は、気に入らなかったり、トラブルのときに 解かせてしまうこと
②それ以外
いづれも溶かすことはできない。
コラーゲン増生効果(皮膚の弾力カとなる真皮のコラーゲンを増や す)やコラーゲンそのものによる組織再生能力でハリ感、ツヤ感 による肌質をアップしや自然なボリューム感を出すことも可
なお最下段のレディエッセだけは、ヒアルロン酸類似の作用で す。
▶エステフィル
PLLA(コラーゲンブースターの1種) 水ぽいさらさら系
長期的にコラーゲン増生が期待できます。
▶エランセ
PCL(コラーゲンブースターの1種※)
▶ベビーコラーゲン
Ⅰ型とⅢ型のコラーゲン、そのもの
特にII型は赤ちゃんに豊富に含まれる貴重なコラーゲンが半分の割合で含まれる。
高価な製剤で、限られた量 を目元の小じわなどに部分的に使用することが多い。
▶スネコス
非架橋ヒアルロン酸とアミノ酸 さらさら系
コラーゲン、エラスチンの増生効果があります
持ちが悪いので、2週間くらいで頻回に注入。
▶レディエッセ
骨や歯の主成分であるハイドロキシアパタイト、ジェル 状。
硬い製剤なので、ヒアルロン酸のような造形に向くけれ ど、、溶かせない。
昔からあったものの、質のよいヒアルロン酸が登場し、影が薄れてきた印象。
いづれも持続期間が気になるところですが、
ヒアルロン酸、エランセ、エステフィル、レディエッセな どはざっくりと1-2年程度でしょうか。
ベビーコラーゲンは半年~1年程度、スネコスはそれより 短い。
ヒアルロン酸の中でも種類、注入部位、個体差等もあり持 続期間はばらばらで厳密ではありません。
そしてただ長持ちする長期製剤がいいかというと一概にそ うとも言えません。
一生吸収されないものは、合併症が心配ですし、短期間で 吸収されると調整しやすい側面なんかもあります。
特に溶かせない2の製剤についてはそうですね。
効果の実感については、個体差が大きく、お好みも分かれ るところがあり、一概にベストな製剤はこれ!と決めれな いのです。
色々あってどれもよいという感じでしょうか
結局どうしたらいいのよ~というお話で恐縮ですが、
カウ ンセリングで細かな相談をするのがよさそうですね。