発表会まで2週間前の最後のレッスン
先生は、いつもの隣のピアノの前ではなくて、少しはなれた椅子に座って聴く、と席を移動しました。
それだけなのに、いつもと少し違うというだけで、緊張したようです。
暗譜したので、楽譜は見ないと決めて、曲を弾き始めて、早々に躓いてしまいました。
きっかけは指のもつれ。そのあと次の音がわからなくなってしまった。
その後どのあと音から始めていいか分からず何度も右往左往。
音を出してみては、違う、これも違う・・・
結局楽譜を開いてみる。
楽譜のどこだったかもわからないぐらいに焦っていて。分からない。
これが本番だったら・・・とぞっとしました。
暗譜したはずだったのに。
先生からは、左手が不安定であるとの指摘されました。
分らなかったところはここ、と指さされて、左手の伴奏旋律の音構成を覚えていないことに愕然としました。
なんとなく指が勝手に動いていたところ。流れで覚えて暗譜した気になっていて、本当は全く記憶していなかったのです。
このままでは、いつぞやのモーツァルトの二の舞になりかねない。
レッスンから帰宅して、反省。
私が暗譜と思っていたことは暗譜ではなかったようです。本番までに、きちんと譜を覚える。今、左手だけで弾いてみて、記憶があいまいな部分を潰すようにしています。
が、家で練習しているとリラックスしてスムーズなので、不安定なところが分からないのです。分かっているところも諳んじるぐらい覚えるつもりでやらないとダメそう。ピアノの前だけではなくて、机の上でも譜面を眺めて、声でも音を読む。
弾けるのに、環境が違うだけで弾けない。
人前で弾くことって、こんなに手間をかけなくてはいけないことなの?
若干うんざりしたりしてます。



