こんにちは、あゆこです。

 


本日は、イザナミ最後の神生み

によってできた神様

 

「金山毘古神」について
詳しく解説していきます。






●金山毘古神とはどんな神様?


金山毘古神は「鉱山の神様」です。


神々の母イザナミの吐しゃ物から
誕生したとされています。



火之迦具土神(ヒノカグツチ)を産み
火傷で苦しんだイザナミは、
嘔吐や脱糞といった不調に襲われました。



その吐しゃ物から誕生したのが、
金山毘古神と
金山毘売神(カナヤマビメ)
です。



2注の神は同一神格で、それぞれ

金山毘古神が男神、
金山毘売神が女神
とされています。



誕生の由来となった吐しゃ物は、
銅や鉄を溶かした状態、または、
火山の溶岩が流れ出る様子
を表しているのだそうです。




金山毘古神の名称には
さまざまな表記があり、



◎古事記⇒金山毘古神
◎日本書紀⇒金山彦神


のほか、


・金山彦命(カナヤマビコノミコト)
・金山彦大神(カナヤマヒコオオカミ)
・金山大明神(カナヤマダイミョウジン)
・蔵王権現(ザオウゴンゲン)


といった名称で
呼ばれることもあるようです。




名前の「金山」は、鉱山を意味し

◎鍛冶技術向上
◎石炭山の守護
◎金属加工業の守護
◎金運
◎商売繁盛


などのご利益をもたらすと言われています。




●金属全般の神でもある金山毘古神


金山毘古神は、
鉱山をつかさどり、
荒金を採る神ですが、


鉱業や鍛冶などの金属技工の神様
としても信仰されています。



鉱山から掘り出された鉱石は、
精錬、加工といった過程を経て、
人間が使う道具へと進化していきます。



こうした金属文化の発展とともに、
金山毘古神は、
すべての金属に関する技工を守護する神
としても信仰されるようになったのです。



そのため金山毘古神は、


・鍛冶の神
・鋳物の神
・包丁の神
・刀剣の神


としても霊力を発揮すると言われています。



金山毘古神は、金属関係の守護神として
一番の有力神である
といえるでしょう。



●金山毘古神を祀る神社


金山毘古神は全国の金山神社に祀られており、


有名な神社には、

・岐阜県不破郡にある「南宮大社」
・宮城県石巻市にある「黄金山神社」
・埼玉県川口市にある「川口神社」


などが挙げられます。



なかでも「南宮大社」は
金山毘古神を祀る
全国三千の神社の総本社
として、
金属業・鉄鋼業・鍛冶に従事する人々から
厚い信仰を集める神社です。



社伝によれば、
神代から天皇の時代への
分岐点となった神武東征において、
金山毘古神が金鵄を飛ばし、
神武天皇を勝利に導いた
のだそうです。



この功績により
世間に広く知られるようになった金山毘古神は、
美濃の地に祀られたとされています。



ぜひお近くにいかれた際には、
鉱山・金属の守護神、
金山毘古神を祀る神社を訪れてみてくださいね。