こんにちは、あゆこです。

 


本日は、イザナギとイザナミの間に

生まれた最後の神様

 

 

「火之迦具土神」について
詳しく解説していきます。




 

 

 

●火之迦具土神とはどんな神様?



火之迦具土神は「火の神様」です。



イザナギとイザナミの

神生みにより生まれた火之迦具土神ですが、
その誕生はあっけなく終わりを迎えます。




火之迦具土神を産み落とす際に負った火傷により、
母イザナミが亡くなってしまいました。



そして、イザナミの死に心を痛めた
父イザナギにより、


火之迦具土神は生まれて間もなく
斬り殺されてしまったのです。




火之迦具土神の名称には
さまざまなものがあり、

◎古事記⇒火之迦具土神
◎日本書紀⇒軻遇突智(カグツチ) 



のほか、

・火之炫毘古神(ヒノカガビコノカミ)
・迦具土命(カグツチ)
・火産霊(ホムスビ)



といった名前で
表記されることもあるようです。




火之迦具土神の名前は、

火之(ヒノ)⇒火
迦具(カグ)⇒燃え上がる炎の輝き
土(ツチ)⇒霊力




と分けられ、その意味は
「燃え上がる炎を纏った神」であるとされます。




名前の成り立ちからも分かるように、
火之迦具土神は、



◎鎮火・防火
◎火難除け
◎産業隆盛
◎金運向上
◎郷土守護
◎陶器業守護




といったご利益をもたらすといわれます。



火事を抑える神として祀られることも多く、
特に火を扱う業者からの崇敬が高い神様です。

 

 

 


●火之迦具土神にまつわる伝説



火之迦具土神の死により、
16柱の神たちが生まれたという伝説
があります。



生まれたときに自らの火で母イザナミを傷つけ、
その死に怒った父イザナギにより
殺されてしまった火之迦具土神。



すると、火之迦具土神を斬った

刀身より落ちた血から6柱、
刀の柄より落ちた血から2柱の神

が生まれたのです。



その後、火之迦具土神の屍体から

さらに8柱の神が生まれました。



火之迦具土神の死によって

新たに生まれた神はそれぞれ

岩、火、雷、雨の神々と山の神

であったとされています。



火は危険であると同時に、
多くのものを生み出す側面がある
ことを
教えてくれる伝説だといえるのかもしれませんね。




●火之迦具土神を祀る神社



火は人々の生活に欠かせないものだけに、
火之迦具土神を祀る神社は日本中にあります。



なかでも代表的な神社として、


・京都府京都市にある「愛宕神社」
・静岡県浜松市にある「秋葉山本宮秋葉神社」


などが挙げられます。



「愛宕神社」は愛宕山の頂上に鎮座し、
全国約900社の愛宕神社の総本社です。




大天狗の太郎坊が君臨したとされ、
全国の天狗の本拠地でもあります。



「本能寺の変」の数日前に
明智光秀が参拝した神社としても
知られているのだそうですよ。



お近くに行かれた際には、
火之迦具土神を祀る神社にも
ぜひ足を運んでみてくださいね。