こんにちは、あゆこです。
本日は、
天の恵みである風と雨をもたらす神様
「風神雷神」について
詳しく解説していきます。
●風神雷神はどんな神様?
風神は風をつかさどる神様。
「古事記」に伊邪那岐(イザナギ)と
伊邪那美(イザナミ)の間に生まれた
志那都比古神(シナツヒコノカミ)が
風の神であるとの記録があります。
また伊邪那美が吹いた息から
風の神が誕生したという記述もあります。
一方、雷神は雷をつかさどる神様。
「古事記」に伊邪那美の死後の身体から
八柱の雷様が出現したという記述があり、
それが雷神であるとされています。
風神雷神は風雨や雷など
自然の力を統制する神様。
インドの聖典「リグ・ヴェーダ」でも
自然現象を神格化した神として登場します。
風神雷神ともに、もともとは
台風などの天災をもたらす存在として
人々から恐れられていました。
天災から農作物を守り風雨を鎮めるために、
自然への畏敬の念も込めて
祀るようになったと言われています。
以降、厄払い、自然災害から身を守ることや
農作物の成長にご利益があるとされています。
風袋を持った風神と連鼓をたたく雷神。
二神が左右に並ぶ姿は像や屏風に描かれ
世界的にも有名ですね。
●風神雷神にまつわる逸話
絵画などで日常でも見かける
機会のある風神雷神。
どのような逸話があるのでしょうか?
●風邪の原因は風神の息?
風神のおこす風は
天災を引き起こすとされていました。
その風が人の体内に入ると、
風邪を引くと言われていたそうです。
そのため風神は疫病神として
人々に忌み嫌われる存在でもありました。
●雷神は菅原道真の死後の姿?
学問の神様である菅原道真は死後、
雷の神になったとされています。
雷がなった際に「くわばら」と唱えれば
雷様から逃げられるという話がありますね。
この「くわばら」は
菅原道真の領地である「桑原」
を指していると言われています。
●風神雷神を祀る神社
風神雷神の像が見られることで有名なのは
京都市東山区の「三十三間堂」。
千手観音坐像を中心に
1001体もの千手観音立像が
広大な本堂に鎮座しています。
前方にそびえ立つ風神雷神像。
その姿は圧巻です。
その他にも
・龍田神社(奈良県三郷町) ※風神を祀る
・雷電神社(群馬県邑楽郡) ※雷神を祀る、
関東三雷神の一つ
などがあります。
また、
東京都台東区にある浅草寺でも
風神雷神像が見られます。
有名な雷門は
「風神雷神門」が正式名称です。
勇ましい風神雷神の姿を
ぜひ一度拝んでみてくださいね。