こんにちは、あゆこです。
今日は、
天津神のなかでも
5本の指に入るほど特別な神様である
天之常立神(アメノトコタチ)について
詳しく解説していきます。
●天之常立神の誕生
天之常立神は、天津神のなかで
5本指に入るとされる神様ですが、
日本神話ではほとんど登場機会が無く、
謎の多い存在です。
古事記においては、天地創生において
一部登場する場面があります。
それは宇宙に天地が表れた際、
高天原に生まれたのが
最初の神である「雨之御中主神」です。
その後、
・高御産巣日神
・神産巣日神
も生まれましたが、
いずれもすぐに姿を隠してしまいます。
相違した中で、まるで葦のように
勢いよく成長する者から生まれた神様が
・宇摩志阿斯訶備比古遅神
・天之常立神
のニ柱だったとされています。
このエピソード以降、
天之常立神に関するストーリーは
古事記に一切登場しません。
●天之常立神はどんな神様?
天之常立神は、性別が無く
独神と言われる存在ですが、
国之常立神と対になる存在だと言われています。
名前の表記からも連想できるように、
天之常立神→天・高天原・宇宙を象徴する神様
国之常立神→大地を象徴する神様
となっているのです。
つまり、天之常立神には、
高天原や天が高級に成り立つことを表す神様
との意味があります。
天之常立神のご利益としては、
・産業振興
・五穀豊穣
・交通安全
・必勝祈願
などが挙げられるようです。
●天之常立神を祀る神社
天之常立神を祀る神社は
全国的にも非常に少ないと言われています。
それほどマイナーな神様なのです。
数少ない中でも
天之常立神を祀る神社として有名なのは、
・駒形神社(岩手県奥州市)
→奥宮の棟札(むなふだ)に記された
六柱の神さまをご祭神と仰ぐ。
天照大御神や瓊瓊杵尊などとともに、天之常立神を祀る
・金持神社(鳥取県日野郡)
→天常立尊を御祭神とする全国でも数少ない神社。
天之常立尊のほか、八束水臣津努命、淤美豆奴命
といった、国土経営、開運、国造りの神様を祀る
などがあります。
特に、金持神社は
全国でも珍しい縁起の良い名前の神社として
知る人ぞ知る神社のひとつ。
開運伝説も数多く残っており、
商売を繫盛させたい方、勝負に勝ちたい方には
ぜひ訪れてほしい神社です。