こんにちは、あゆこです。

 


今日は芸能の神格を持つ神様として知られる

 


天宇受売命について

詳しく解説していきます。


 






●天宇受売命とはどのような神様?



天宇受売命は、日本神話に登場する女神です。
日本最古の踊り子としても広く知られており、
芸能の神様として有名です。



また、宮廷祭祀にかかわる猿女君の祖でもあり、
芸事の上達や縁結びなどにご利益があるとされています。



天宇受売命の表記には、さまざまなものがあり、

・古事記→天宇受売命
・日本書紀→天鈿女命


のほか、


・猿女君
・宮比神
・鈿女命
・大宮売神
・大宮能売命



などが使われることもあるようです。




●天宇受売命にまつわる伝説



天岩戸神話によると、天宇受売命は

岩戸に隠れた天照大御神を
外に誘い出すための役割を担っていたとされます。



岩戸の前に集う大勢の神々を目の前にして
激しく、熱狂的な踊りを繰り広げると、
大きな歓声があがったのだそうです。


岩戸の前が楽しく明るい雰囲気になっていることが
気になった天照大御神は、つい外を覗いてしまいます。


すると、天手力男命がすかさず
天照大御神の手を引いて、外に導きました。


それにより、世界には太陽の光が戻ったのです。


天宇受売命が披露した踊りは
神楽や俳優の原型とも言われており
日本芸能のルーツになった神様とも言えるでしょう。


ちなみに、天宇受売命は天岩戸での活躍ののち、
天照大御神の側近として奉仕をするようになります。


その後は天孫降臨により、
瓊瓊杵尊とともに地上へ赴き、
のちに夫となる猿田彦命と運命の出逢いを果たします。


猿田彦命と結婚してからは、伊勢国に居を構え、
宮廷の祭祀に関わる猿女君の祖神として活躍。
熱狂的で官能的だった猿女君の踊りは
すさまじく霊的なパワーを持っていたのだそうです。


こうした背景もあり、天宇受売命は
今なお神楽の神様、芸能の神様として
芸事に関わる人々から広く信仰される
ようになりました。




●天宇受売命を祀る神社

 


天宇受売命を祀る神社は全国各地に存在しますが、
なかでも代表的なのが、
京都市右京区にある「車折神社」です。


高い学識と政治手腕を誇った儒学者である
清原頼業公を主祭神
としており、
金運・試験合格、仕事運上昇の神様として知られています。


この車折神社の境内には、末社「芸能神社」があり、
芸能人が参拝に訪れることでも有名です。


「芸能神社でお参りしたら仕事運があがった」という
評判も多く、今なお大勢の参拝客が訪れます。


芸事をされている方や、芸能関係の方は
ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。