こんにちは、あゆこです。
今日は、イザナミから生まれた
ワクムスヒの娘である
豊受大御神について
詳しく解説していきます。
●豊受大御神ってどんな神様?
豊受大御神は、イザナミの孫であり
食物や穀物を司る神様です。
「ウケ」とは、食物を表しており
食に縁の深い神様であることが分かります。
豊受大御神は表記や異称が大変多く、
豊宇気毘売神
豊受気媛神
豊宇気美売神
豊由宇気神
登由宇気神
豊岡姫
等由気太神
トヨウケノオオカミ
トヨウケビメノカミ
などと呼ばれることもあるようです。
アマテラスオオミカミの
食事を担当する神様であったことから、
食物の神、穀物の神、
農耕の神、衣食住の神として
五穀豊穣や商売繁盛、開運などの
ご利益があるとされます。
●豊受大御神の伝説
豊受大御神には「羽衣伝説」という
伝説が残っています。
この伝説にはさまざまな
ストーリーや言い伝えがあります。
一般的に有名なのは”近江型”で、
天女が地上に降りてきて
羽衣を脱いで水浴びしていると
「男」が羽衣を隠してしまい、
天界に帰れなくなる物語となっています。
しかし、豊受大御神の伝説を扱う”丹後型”では、
羽衣を隠したのは「老夫婦」と言われています。
このお話では、天界に帰れなくなった天女が
老夫婦の娘となってお酒を作り
家を裕福にするのですが、
豊かになった途端、老夫婦から追い出され、
さまよった末に地上に留まることになった、
という物語になっているのです。
●豊受大御神を祀る神社
豊受大御神を祀る神社は全国にありますが、
もっとも有名なのは、
伊勢神宮の外宮である「豊受大神宮」です。
アマテラスオオミカミが
食事の支度に困っていることを知った
雄略天皇が伊勢の山田原に神殿を建てたのが
はじまりだと言われています。
そのため豊受大御神は、
アマテラスオオミカミの食物をつかさどる
女神(豊受大御神(とようけのおみかみ))
として祀られています。
伊勢神宮を訪れると、
内宮だけを観光される方が多いですが、
実は「伊勢神宮を参拝するなら外宮から」
というのが昔からの慣習だとされています。
伊勢神宮を訪れた際には、
ぜひ外宮である「豊受大神宮」から
巡ってみてくださいね。
きっと、重々しく力強いエネルギーを
感じることができるでしょう。