こんにちは、あゆこです。
今日は、全国の稲荷神社で祀られている
「宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)」
について詳しく解説していきます。
●宇迦之御魂神とはどんな神様?
宇迦之御魂神は、
稲荷神社で祀られる神様であり
「お稲荷さん」「お稲荷様」といった
愛称で呼ばれることもあります。
ただし、お稲荷様という場合には、
宇迦之御魂神以外の
神様を指す場合もあります。
宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)は
この表記以外にも
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
宇介乃美太万(うかのみたま)
宇加乃美太万(うかのみたま)
稲荷神(お稲荷さん)
御倉神(みくらのかみ)
といったように、
複数の名称があります。
名前についている「ウカ」とは、
食物のことを指しており、
日本にいる八百万の神の中でも
特に有名な”食べ物の神様”です。
五穀豊穣はもちろん、
商売繫盛、家内安全、諸願成就の神様として
現在でも多くの信仰を集めています。
●宇迦之御魂神は稲の精霊だった?
宇迦之御魂神は、一説によると
稲の精霊を神格化したものではないか?
と言われています。
古事記のエピソードでは、
スサノオとオオイチヒメの子どもであることが
伝承されていますが、
詳しいことは記載されておらず
実態は謎のままです。
一方、日本書記では、
イザナギとイザナミが
大八島を作った際に餓えてしまい、
宇迦之御魂神を産んだとの
ストーリーが残っています。
この話から、
宇迦之御魂神=食
とのイメージが定着し、
日本を代表する食物の神様に
なっていたのではないかと推測されます。
日本では食物の中心は「稲」ですから、
宇迦之御魂神が稲の精霊と結びつくのは
当然のことだったと言えるでしょう。
●宇迦之御魂神を祀る神社
宇迦之御魂神は、
日本三大稲荷神社の筆頭をなす、
「伏見稲荷大社(京都市伏見区)」の御祭神です。
伏見稲荷大社は、
全国に3万社あると言われる
稲荷神社の総本宮であり、
千本鳥居がシンボルの大社。
その姿は多くの人々を魅了し続け、
日本のみならず、
世界的にも有名な観光地となっています。
また、日本三大稲荷神社の残り2つにあたる、
・祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)
・笠間稲荷神社(茨城県笠間市)
も同様に
宇迦之御魂神が祀られています。
しかし、日本各地にある稲荷神社では
別の神様を祀っている場合もあります。
たとえば、宇迦之御魂神の同様に
五穀豊穣の神様である
・保食神(ウケモチ)
・豊受姫神/豊受毘売神(トヨウケビメノカミ)
などが祀られている神社もあるようです。
上記に挙げた以外にも、
宇迦之御魂神を祀る神社や寺院は
日本各地に存在しています。
ぜひこの機会に、あなたの住む近くにある
宇迦之御魂神を祀るスポットも
探してみてくださいね。