こんにちは、あゆこです。
本日は、縁結びの神様として知られる
「菊理姫尊」について解説していきます。
菊理姫尊を祀る神社は
全国でおよそ3000社ほどあるとも言われ、
割とメジャーな神様という印象があります。
その一方で、
多くの神様が登場する日本書紀では
一文を除いて登場する機会はなく、
謎に包まれた神様でもあるのです。
菊理姫尊は日本書紀(異伝)の中で
菊理媛神(くくりひめのかみ)と表記されていますが、
・菊理姫命/菊理媛命(くくりひめのみこと)
・菊理姫尊/菊理媛尊(くくりひめのみこと)
といった表記で祀っている神社も少なくありません。
そのほか、
・白山比咩大神
・白山妙理権現
・白山神
・菊桐姫
などと表記されることもあります。
しかし、謎が多すぎるあまり、
「他の神様と同一神なのでは?」
といった声も一部ではあがっているようです。
●菊理姫尊はイザナギとイザナミを仲直りさせた
菊理姫尊が登場するのは、
イザナギとイザナミの
「黄泉の国」でのお話です。
イザナギは黄泉の国で
イザナミの醜い姿を見てしまったことから、
イザナミを怒らせてしまいます。
イザナミは「一緒に国へ帰ることはできない」と言いますが
どうしてもイザナミを連れ戻したかったイザナギは
その言葉になかなか納得しません。
そこに菊理姫尊が現れ、
イザナギに対して何かをつぶやきます。
それを聞いたイザナギは、
くくりひめを褒め、その場を去った、
とのエピソードが残っています。
ただし、ここで何を言ったのかは
記録されておらず、
謎のままです。
この説から、イザナギとイザナミを仲直りさせた
「縁結び」の神様と言われるようになりました。
菊理姫尊の「くくり」の意味も
二人の仲を取り持った=括ったところに
由来しているのだそうです。
(※諸説あります)
また、死者であるイザナミと、生者であるイザナギを
取り持ったことから巫女の女神、穢れを払う神としても
知られています。
●菊理姫尊を祀る神社
菊理姫尊を祀る神社は全国各地にありますが、
その中でも有名なのが、
白山神社の総本宮として
2100年以上の歴史を持つ「白山比咩神社」です。
石川、福井、岐阜の3県にわたってそびえる白山は、
古くから霊山信仰の聖地だった場所。
生活に不可欠な“命の水”を供給してくれる神々の座として
古くから信仰を集めてきました。
菊理姫尊(白山比咩大神)を祀っていることから
人と人との縁を「くくる」神社としても有名であり、
今でも日本各地から多くの人が参拝に訪れます。
日本有数の「縁結びのパワースポット」ですので、
恋愛のご縁はもちろん、大切な人との仲直りや関係構築、
ビジネスや人生の転機での出逢いなどを結びたい方は
ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。