こんばんは、あゆこです。
本日は「鹿島さま」との名前で
呼ばれることも多い
武甕槌(タケミカヅチ)について
詳しく解説していきます。
●武甕槌はイザナギがカグツチを殺した際にできた神様
日本神話において、
イザナギとイザナミは
数多くの国や神様を生み出しました。
ある日、イザナミは火の神である
カグツチを産みますが、出産の際に
火傷を追って命を落としてしまいます。
それに怒ったイザナギは
カグツチをの首を切り落としてしまうのですが、
そのときにカグツチから噴出した血から
複数の神様が誕生。
そのうちの一神が武甕槌です。
武甕槌は複数の表記があり、
●古事記⇒建御雷之男神、建御雷神、建布都神、豊布都神
●日本書紀⇒武甕槌、武甕雷男神
などと書かれることがあります。
また鹿島神宮の主神であるため、
「鹿島さま」「鹿島神」と
言われることも多いようです。
●武甕槌は何の神様?
上記に挙げた名前の漢字からも分かる通り、
武甕槌は「雷」の神様とされています。
また、雷電は剣のひらめきを連想させることから、
「剣」の神様と言われることもあります。
武甕槌は、神話の中に出てくる「出雲の国譲り」において、
地上の王であるオオクニヌシに出雲の統治権を譲渡させる
功績を挙げたとされる人物です。
さらに「神武東征」では、
熊野の悪神の化身である大熊の毒気で気を失った神武天皇のことを
神剣を使って救ったエピソードが残っています。
こうした背景から、
武甕槌は高天原の「武」の象徴であり、
日本三大軍神の一柱としても
名を知られています。
また、アマテラスオオミカミから
出雲に遣わされた際に
応戦してきたタケミナカタを
投げ飛ばしたことから、
相撲の祖神、武道の神様としても有名です。
●武甕槌を祀る神社
武甕槌を祀る神社の代表格は、
全国にある鹿島神社の総本社である
「鹿島神社(茨城県鹿嶋市)」です。
武甕槌大神の「韴霊剣」によって、
「神武東征」の際に悪疫を退散させ、
平和がもたらされたことに感謝した神武天皇が、
即位の年にこの地に勅祭したのが
鹿島神社創建の由来と言われているようです。
鹿島神社は「鹿島立ち」という言葉の由来になった場所でもあり、
旅立ちや人生におけるターニングポイントで訪れると良いとされている神社。
勝利を掴みたい時、
邪魔するものをはねのけたい時、
力強く前へ進んで行きたい時などに
ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。