こんばんは

あゆこです。



今日は、
美しい3人の女神として知られる
「宗像三女神」について
お話していきます。






●宗像三女神とは誰のこと?


宗像三女神とは、
日本神話で
スサノオまたはアマテラスオオミカミの
子どもとされている神様。


三女神と言われる通り、
3人の神様(三姉妹)で構成されています。


日本書紀や古事記の中でもたびたび出てくる
宗像三女神ですが、
一般的に知られている名前は以下になります。


・タゴリヒメ(長女)
・タギツヒメ(次女)
・イチキシマヒメ(三女)



あえて「一般的に」と記載したのは、
文献や言い伝えによって
漢字の表記や名前自体が
変わっているケースも多いためです。



たとえば、
古事記では姉妹の名前の順番が入れ替わったり、



別の文献では
長女のタゴリヒメがオキツシマヒメや
タギリヒメなどと
呼ばれたりすることもあります。




また、この三女神が一緒に祀られる際には
宗像三女神という名前ではなく
「道主貴(ミチヌシノムチ)」
表現されることもあるようです。



日本にはたくさんの神様がいますが
この「貴(ムチ)」の尊称は、



・アマテラスオオミカミ(大日孁貴)
・オオクニヌシ(大己貴)


の2神のほか、
宗像三女神にしか使われていません。



このことからも、
宗像三女神が古代日本において
いかに重要な神様であったかを
伺い知ることができます。





●宗像三女神はどのように生まれた?

 

宗像三女神は、
スサノオとアマテラスオオミカミの
誓約の場面で登場します。


父であるイザナギから地上に追放されたスサノオは
姉のアマテラスオオミカミに挨拶をして
黄泉の国に飛び立とうとします。


しかし、それを見たアマテラスオオミカミは
スサノオが自分の国を奪いに来たと思い、
武装して天安河で待ち構えることにしました。


スサノオはその疑いを晴らすため
誓約(うけい)という占いを行い、
野心がないことが認められます。


そしてスサノオが持っていた剣を
アマテラスオオミカミが眞名井で清め、
かみ砕き吹き出すと
そこから美しい三女神が生まれたのです。
これが宗像三女神の誕生だと言われています。



●アマテラスオオミカミから告げられた重要なメッセージ

 

その後、オオクニヌシノミコトが
他の神様とともに国づくりをした
「葦原中津国」を統治するため
アマテラスオオミカミの孫であるニニギノミコトが
地上へ降り立つことになりました。


このとき、宗像三女神も
共に地上へ降臨をします。


アマテラスオオミカミは、
宗像三女神へ
「汝三神、宜降居道中、奉助天孫而爲天孫所祭也」
との言葉を発したそうです。


この言葉は、
「天孫が降臨する道中の宗像の地で、
天孫を助け、天孫の繁栄のために祭祀を行う」

ことを意味しています。



アマテラスオオミカミの言葉により、
宗像三女神は宗像大社の地に
鎮まることになったのです。



●宗像三女神が祀られている宗像大社


宗像三女神は、
宗像大社に祀られており、
財運や交通安全、航海安全などで
ご利益があるとして
人々からも広く信仰を集めています。


宗像大社(福岡県宗像市)は、
日本神話に登場する日本最古神社のひとつで
日本に七千近くある宗像神社や厳島神社、
宗像三女神を祀る神社の総本社として有名です。



玄界灘に浮かぶ沖ノ島は神域とされ、
神宿る島/宗像・沖ノ島と関連遺産群として
世界遺産にも登録されています。


福岡を訪れた際には
宗像市方面へ足を延ばして
神様の地を巡ってみてください。