こんばんは!
あゆこです。
今日は、
桜のように華やかに咲いて、
桜のようにはかなく散ったと言われる
絶世の美女
「木花咲夜姫(コノハナサクヤヒメ)」について
お話してみたいと思います。
●日本神話で最も美しいと言われる木花咲夜姫
木花咲夜姫(コノハナサクヤヒメ)は、
日本神話の中で最も誉れ高い、
それはそれは
美しい女神だったと言われています。
アマテラスオオミカミの天孫である
ニニギノミコトに一目ぼれされて結婚。
3人の子どもも恵まれました。
ニニギノミコトは、
高天原で
綺麗な女神たちの間で育ったため、
女性を見る目は
かなり肥えていたと思われますが、
そんな彼が一目ぼれするほど
群を抜いて美しい存在だったようです。
●木花咲夜姫とイワナガヒメとの関係
実はニニギノミコトと
結婚しようとしたのは、
木花咲夜姫だけではありませんでした。
ニニギノミコトの求婚に喜んだ
木花咲夜姫の父であるオオヤマツミは、
姉のイワナガヒメも一緒に
結婚させようとしました。
美しさの象徴であった
木花咲夜姫に対して、
イワナガヒメは
とても醜い容姿であったと言われています。
醜い容姿である反面、
イワナガヒメは
雪が降っても風が吹いても
変わらない岩のような
永遠性を持っていました。
この婚姻は、
父のオオヤマツミが
「神の子孫が永遠に木の花のように栄えることを願って」
画策したことでした。
しかし、ニニギノミコトは、
一目見るとすぐに
イワナガヒメを送り返してしまい
婚姻に至ることはありませんでした。
その結果、
天つ神の子孫である
スメラミコトたちの寿命は
木の花のように”はかない”
ものになってしまったのだそうです。
●木花咲夜姫は3人の神の母になった
残された木花咲夜姫とニニギノミコトは
一夜の交わりで3人の息子を妊娠。
ニニギは当初、
「一夜で妊娠するはずがない。
国つ神(地上にいる神々)の子ではないか」
と疑っていたそうです。
そこで木花咲夜姫は、
その疑いを晴らすため
「国つ神の子どもであるなら
無事に生まれるはずがない」
と言って
出入り口をふさいだ産屋に火を放ち、
その中で子を生みました。
そこで生まれたのが、
下記の3人です。
・火が勢いよく燃え盛っている時に生まれた子⇒火照命(ほでりのみこと)※通称:海幸彦
・火が衰える際に、次に産まれた子⇒火須勢理命(ほすせりのみこと)
・火が鎮まる際に生まれた最後の子⇒火遠理命(ほおりのみこと)※通称:山幸彦
これにより、
ニニギノミコトの疑いは
無事に晴れたということです。
●木花咲夜姫は安産、火山鎮火の神として信仰される
このように、
困難な状況で出産を迎えたことから
木花咲夜姫は
「安産・子育ての神様」として
信仰されることが多いようです。
また、
火の中で出産をしたエピソードから、
木花咲夜姫=火の神、火の難を避ける
というイメージも定着しています。
噴火を繰り返してきた富士山が、
木花咲夜姫を祀ることで
鎮火したとの逸話
も、
長年語り継がれるエピソードのひとつです。
「木花咲夜姫」にゆかりのある地としては、
富士山本宮浅間大社(静岡県)のほか、
子安神社(三重県)
木花神社(宮崎県)などが有名です。
全国に点在していますので
興味を持たれた方は、
各地を巡ってみるのも良いですね。