漫才協会には素晴らしい人が少なくない。
私は元々内海桂子師匠を見るために漫才協団の興行を見に行ったのが始まり。
昔の空気も覚えている。
先月、にゃん金、ホンキー、ビックボーイズと並んだ香盤を見て、旧漫才協団!と思ったものだ。
もう亡くなってしまったが、内海桂子師匠は本当に素敵な人だった。
女流漫才師の頂点を極めながら、私にも気軽に色々教えてくれたものだ。
青空たのし師匠も優しい人だった。
春日八郎の話を教えてくれたのが懐かしい。
新山ひでや師匠もよく声をかけてくれた。
優しく、誠実な人柄が滲み出ていたのを思い出す。
そして、個人的にも特に親しかった大瀬うたじ師匠も亡くなった。
素晴らしい人は今も多い。
ロケット団のお二人は特に話す機会が多いが、本当に誠実で素晴らしい人物だ。
倉本君の常に学ぶ姿勢、三浦君の誠実な人柄はロケット団の面白さの根本だと思う。
ホンキートンクの弾さんの、漫才にかける熱い想いにも圧倒される。
笑組のお二人の深い愛情には驚かされた。
いちもくさんのくぼた君の非常に思慮深い、謙虚な人柄も素敵だ。
舞台では狂人にしか見えないが、ビックボーイズのなべ師匠の細やかな気配りは尊敬すべきものであり、学ぶ事も多い。
ナイツの塙君も、組織の長としてとても立派だと思う。某お通夜ではとてもお世話になった。
にゃん子金魚師匠の真摯な姿は常に手本としている。
おせつときょうた君の勉強熱心さには時に圧倒される。
なにわプラッチック君も同様に、漫才が好きなのが伝わってくる。
若手のパラダイムシフト、爆弾世紀末の成長も頼もしい。
本当に素敵な人が多いし、その舞台を見る事で日頃の憂さを忘れて笑う事は私にとって非常に大切だ。
東洋館の扉をくぐり、夢のような時間を過ごす。
その後で漫才談義に花を咲かせるのは至高の楽しみだ。
多くの人に東洋館、漫才大行進を見てほしいと思う。
きっと気になる芸人が見つかるだろう。
若手が成長する姿も、名人上手が老いる姿もありのままを見る東洋館。