ピピピピピ。

ん~、うるさいなぁ~。

私は、目覚まし時計のボタンを押すと、がばっと起き上がった。

なんか、さびしいなぁ~。

ジュンブライト達がいなくなって、楽しかった日々が、うそみたいに消えていくなんて、さびしいよ。


「真莉亜~、起きなさ~い。早くしないと、遅刻するわよぉ~。」


ん!?お母さんの声が聞こえるぞ。

よかった。人間界が復活していて。


「今行くぅ~!」


私は、さっさと制服に着がえて、それから、髪も結んで、カバンを持って、部屋を出て、階段をおりた。


「おはよう。」


「おはよう。」 「おはよう。」 「おはよう。」


今日の朝ご飯は、目玉焼きトーストと、シーザーサラダと、フルーツヨーグルトと、オレンジジュースか。


「いただきます。」


ジュンブライト、元気にしてるかなぁ~?


「真莉亜、、どうしたんだ。なにか、あったのか?」


あっ、なんでもないよ。


「あ!ねぇあなた、黒月さんっていう人、いたでしょ?」


「あぁ。真莉亜と仲良くしてもらった、あの4人組だろ?それがどうした。」


「さっき、東内さんから電話がかかってね、いなくなったんだって。」


「え!?なんで!?」


「それがわからないのよぉ~。きっと、どこかに引っ越したんじゃないの?」


「ふーん。」


「私、円花ちゃんといっぱい、遊びたかったなぁ。」


いなくなったんじゃないよ。帰ったんだよ。


「え?」


「真莉亜、それ、どういうことなんだ。」


「それは、ひ・み・つ。ごちそうさまでしたぁ。」


食器を片づけている、私の姿を見て、お父さんと、お母さんと、琉理が、口をポカーンと、開けている。


「お姉ちゃん、どうしたんだろ。」


「きっと、なにかうれしいことでも、あったんじゃない?」


「さぁ。」


「いってきまーす。」


「もう行くの?」


うんっ。


「いってらっしゃーい。」


「いってきまーす。」


さあてと、くつをはいたし、学校に行こっ。

私はドアを開けて、学校に向かって走った。


「真莉亜。」


ん?今、声が聞こえたよね?

後ろを振り向くと、超~美人な女の人と、私と同じ歳ぐらいの二人の女の子が立っていた。

まさか・・・・・・。


「テレサさん、紅葉、クリスさん!」


「一緒に学校に行こっ。」


うん!あれ?クリスさん、髪、切ったんですか?


「うん。テレサがね、「こんな髪型じゃ、学校に行けないよ。」って、言って、切ってもらったんだぁ。テレサんち、床屋さんだって。それでね、すっごく、髪が切るのが上手なんだよっ。」


よかったですね。


「真莉亜。」


ん?どうしたの?紅葉。


「・・・・・・ありがとね、私を救ってくれて。もし、真莉亜が救ってくれなかったら、私、お妃と一緒に、死んでいたかもしれないわ。」


紅葉・・・・・・。


「さぁ、早くしないと、遅刻しちゃうよ。」


あ、はいっ。紅葉、クリスさん、行こっ!


「うん!」



                         ☆



「えー、転校生を紹介するぞ。一人目は、田舎から転校して来た、猫田クリスさんだ。」


「猫田クリスでーす!好きな動物は、猫だよぉ。よろしくねぇ~。」


「猫田クリス?」


ひぃぃぃぃぃ!黒板の前の席にすわっている、比奈多さんが、目をキラーンと、輝かせてるよぉ!


「あなた、どこかでお会いしましたね?」


「あぁ、あのジュンブライト様と片想いだった、超~ブス女ね。久しぶり。」


あー!ジュンブライトってね、超~かっこいい、ハリウッドスターの、名前なんだよっ!


「きぃぃぃぃぃ!よくも超~ブス女って言いましたね!潤様がいなくなっても、まだ潤様のことを好きでいる、月野比奈多に超~ブスって言うのは、100年、いや、1000年早いですわ!」


「そうよ、そうよ!」


あらら。クリスさん、比奈多さんを怒らせてしまいましたね。


「まぁまぁ。月野、落ち着け。最後の二人目は、1年2組だった人は、覚えているだろ。アメリカから転校して来た、久瀬紅葉さんだ。」


「久瀬紅葉です。みんな、久しぶり。」


「紅葉ちゃん、久しぶり~。」


「もう、どこ行ってたんだよ。」


「みんな、お前のこと、まっていたんだぞ!」


よかったね、紅葉。


「みんな、この二人と仲良くするように。」


「はーい。」


「あと、悲しいお知らせがある。」


悲しいお知らせ?なんだろ。


「実は先生、転勤することになった。」


へぇー、転勤することになったんですかぁ~。・・・・・・って。


「えぇ~!?」


みんなが声を上げて、驚いた。


「次の学校は、どんな学校なんですか!?」


ん!?なんか、顔をニヤニヤさせてるよ!まさか・・・・・・。


「よくぞ聞いてくれた!次の学校は、AKB劇場の近くにある、秋葉原第一中学校だ!」


やっぱり!


「先生はな、ず~っと、秋葉原第一中学校に転勤したいと思ったんだ。なぜなら、AKB劇場の近くだから。そして!とうとうこの学校と、おさらばすることになったのだぁ!はぁ、これで毎日、こじはるに会いに行けるぞぉ♡」


そんな理由なら、転勤するな!


「そんな訳なんで、今日からお前達の担任になる先生を紹介するぞ。1年2組だった人は、覚えているだろうと思うけど、田舎の中学校からやって来た、白田照美先生だ。」


「みなさん、お久しぶりです。白田照美です。みなさんと、また勉強できて、とてもうれしいです。」


「白田先生だ!」


「田舎に行ってたのかぁ。」


「先生、これからよろしくお願いしまーす。」


「なんか、雰囲気、変わってね?」


これから、どんな毎日がまってるんだろ。

すっごく、楽しみです。



                    ☆



「もー、クリスったら!ジュンブライトの名前を、人前で言うなんて、びっくりしたわ。」


「えへへへへ、ごめんごめん。」


クリスさんが、にこっと笑った。


「あ!真莉亜に言いたいことがあるけど。」


言いたいこと?


「そ。あたし達が住んでいる家、満月荘っていう、すっごく古いアパートなんだけど、放課後、遊びに来ないかい?宿題、教えてあげるよ。」


あっ、はい!てか、満月荘って、どっかで観た、韓国ドラマで出てきた、家の名前に、似ているような・・・・・・。


「ねぇテレサ、討馬くんを、さそっていい?」


「もっちろん!大歓迎だよ。」


「やったぁ~♪」


紅葉、もう討馬くんと、つきあい始めたの?


「えぇ。」


と、紅葉が笑顔でうなずいた。

よかったね、紅葉。

私は、青空を見上げた。

ジュンブライト、元気にしてるかな?

ジュンブライトと出会ってから、毎日がうそのように変わったけど、とてもうれしかったよ。

なぜなら、ジュンブライトが今まで、私を守ってくれたから。

最初に、ジュンブライトが、私に言った言葉、今でも覚えてるよ。


『絶対俺が真莉亜を守る。』


って。

また、会えるよね。


「真莉亜ぁ~!次の授業、始まるよぉ~!」


「はーい!」


ジュンブライト、あなたのこと、ずーっと、大好きだよ。

あなたに出会えて、とても誇りに思うよ。



              ☆完☆