あたしが今日から過ごす、一年B組!
生徒があたしが通っていた学校より、多いなぁ〜。そして、あたしの担任の、エリザベス先生。
ちょっと、こわそうなおばちゃんだけど、某アルプスアニメに出てくるあの先生にそっくり。
元・マドレーヌおばちゃんの担任の先生だって!
「えー、今日からみなさんと過ごす、転入生を紹介します。莉々果さんです。」
「初めまして!莉々果です!あたしのおじいちゃんとおばあちゃんはすごいんだよ!まず、あたしのお母さんの方のおばあちゃんはぁ……。」
「あー、それ以上長くなるから、私から説明します。」
えっ!?
「莉々果さんのお母さんの方のおじいさんは、この学校の小等部の卒業生である、ヴァンパイア界の大王、ジュンブライトさんです。」
「ええっ!?」
「うそ!」
「あの子が、大王様の孫!?」
教室じゅうが、騒ぎ出した。
「お静かに!で、お母さんの方のおばあさんは、ヴァンパイア界の女王、真莉亜さんです。莉々果さんのお父さんは、ここの中等部の先生である、ガオン先生です。」
「ガオン先生のお子さん!?」
「あの先生、お子さんがいらっしゃったのね!」
また騒ぎ出したよぉ。
「お静かに!で、お父さんの方のおじいさんは、元オオカミ三兄弟の長男、ウルフ一郎で、おばあさんは昔、いわずと知れた伝説の剣士、桜吹雪のネルです。」
「ええっ!?」
「ガオン先生のお母様って、あの、桜吹雪のネル!?」
「あの子の家系、一体、どうなってるの!?」
うるさいなぁ〜。
「お静かに!」
わわわ!エリザベス先生が怒鳴って、急に教室じゅうが、しーんとなったよぉ〜。
こ、こわ〜い……。
「人が話してる時は、静かに聞く!それが、マージーレディのルールですっ!なお、ジュンブライト様のいとこ、マドレーヌ様は、私の教え子です。みなさん、仲良くするように!」
「はい!」
「……はあ〜。相変わらず、エリザベスのババアはこえーなぁ〜。」
「莉々果ちゃん、大丈夫かなぁ〜?」
はあ〜。緊張するなぁ〜。
お友達、できるかなぁ〜?
みーんな、キラキラ輝いてるし。
そりゃそうだよ。
ここ、お嬢様学校だもん。
みーんな、あたしとちがって、かわいい子が多いもん。
「ねえ!」
わ!なんなの!?
金髪で、ショートで、星の形をピンを2個、髪に留めている女の子が、あたしの前に現れた。
しかも、キラキラした目で見つめて。
「わわわ!」
「い、いじめられる!」
「王族の孫って、いいよね〜!」
「そ、そうかなぁ?」
「うん!だって、毎日豪華な食べ物が食べられるし、ドレス着られるし、それに、たくさんのメイドさんやしつじさんが、いっぱいいるし!」
ア……アハハハハ。
しつじは、リリアだけだけど。
「私、キラリ!王族にあこがれてるんだぁ〜。よろしくねっ。」
う、うん!よろしく!
「ふぅ。よかったぁ〜。」
「ちょっとキラリ様、いいかしら?」
「あ……。」
「ヤバイヤバイ!」
次に現れたのは、女の子三人組。
一人は、むらさきピンク色のくるくるツインテールで、もう一人は茶髪のロングヘアーの子で、もう一人は水色のお団子ヘアーの女の子。
「あなた、王族のくせに、田舎のにおいがプンプンしますわね。」
「げっ!」
「うん。だって、本当のおうちは、田舎だもん。」
「えっ!?」
そのとたん、三人の目が点。
「な、なにしに来ましたの?ここに。」
リーダーの女の子が、顔をひきつっている。
「女王になりに来たの。」
「えっ!?」
「あ、あなたみたいな一般庶民が、女王にぃ〜?」
うん!
「この三人、お嬢様トリオで、右にいるのは、お父さんがお菓子会社の社長、リイちゃん。左にいるのは、ホテル会社の娘、レラちゃん、そして、リーダーは、化粧品会社の娘、ベリーちゃん。」
と、キラリちゃんが、あたしの耳元で、ぼそりと言った。
へえー。
「あの三人、ヴァンパイア界の比奈多達だな。」
「確かに。」
「……そ、そうなんですね。びっくりしましたわぁ。」
「ベ、ベリー様、そろそろ席に着かないと。」
「そ、そうねぇ。」
もう、一時間目が始まっちゃう。
「ところであなた、お父さんは中等部のガオン先生って、言ってたわねぇ。」
うん!お昼休み、会いに行くの!
「だめですわ!中等部の生徒以外、中等部へは立ち入り禁止ですわ!」
そ、そんなぁ〜。がくし。
☆

