2月といえば、もちろん、バレンタイン♡

今、お城の女子軍団で、何を作るのか、話し合っています。


「う〜ん……。」


ユリアがスイーツの本を見て、悩んでる。


「何か決まった?」


「ぜーんぜん!なんもいいものな〜い!」


「ヘヴンさん、何がよろしいでしょうか。」


あら、マドレーヌちゃん。彼氏にチョコ作るの?


「真莉亜お姉様!からかわないでくださいっ!」


うふふ。顔、真っ赤になってる。


「はあ〜。みんな、まだ決めてないようね。」


「リリア!あたし、決めたよ!」


「なんにしたの?」


「じゃ〜ん♪」


道華が私達に見せたページは、カップケーキ。


「カップケーキ……。」


「いいねぇ、それ!」


「じゃあ、カップケーキで、いいわね?」


「は〜い!」


みんなは手を挙げて、声をそろえた。


「道華、あんた誰にチョコ渡すの?」


「フフフ〜ン♪ナイショ〜♪」


まさか、あなた、好きな人ができたの?


「い、いないよぉ、そんな人ぉ!」


本当はいるくせに。


「いないってぇ!」


うふふふふ。



                              ☆



2月14日……バレンタイン……かぁ〜。


「リオン、お前、彼氏に渡すんだろ?」


「お、お兄ちゃん!からかわないでよぉ!」


「ニヒニヒニヒ〜。」


何作ろっかなぁ〜?


「ウルフ一郎様は、何がお好きかしら?」


なんでおめぇがいるんだよ。


「ところでおふくろ。親父と付き合ってた頃、何作って渡したんだ?」


「私も気になるぅ〜!」


「えっとねぇ……板チョコだ。」


「えっ……。」


みんな、目が点。(そりゃそうだろ)


「い、板チョコって……。」


「バ、バカヤロー!その頃あたし、料理ができなかったから!」


「……アハッ、お母さんらしいねっ。」


「ああ。」


なあリオン、ロゼッタ。何を作れば、あいつは喜ぶんだ?


「そうねぇ……。」


「あ、クッキーなんか、どう?チョコのハート型のクッキー!」 


クッキー……いいなぁ、それ。


「ありがとう。明日、材料買うよ。」


「うん!」



                              ☆



バレンタイン……かぁ。


「ただいまぁ〜。」


「お帰りなさい、ロゼッタさん!」


「お父さ〜ん!」


リンが、ウルフ三郎に抱きついてきた。


「おお!リン、お帰り。」


ねぇ、あなた、バレンタインのことなんだけど……。


「はい……。」


……なんでもないわっ。


「そうですかぁ。さ、リン。手を洗ってきなさい。」


「はーい!」



                              ☆



う〜ん、なにがいいかなぁ〜?


「ロゼッタさん。どうしたんだい?本なんか読んで。」


「おばあちゃん!」


実はぁ、バレンタインのことで……。


「なるほど。あいつにチョコ、渡すのかい。」


はい……。

すると、お義母さんが、のぞきこんできた。


「これなんか、どーだい?」


チョコスティク……いいですねぇ、それぇ!

じゃ、これにします!


「頑張ってねっ。」


お義母さんは、ニッと笑った。

はい!


「私も手伝う〜!」


うん、お願いねっ。


「うん!おばあちゃん、一緒に遊ぼっ。」


「ああ。」


リンはお義母さんと手を繋ぎ、和室を出ていった。

うふふふふ。



                                ☆