反対ができる野党が懐かしい なずな
⇒「懐かしい」に激しく共感する。かつて有ったかなぁという淡い記憶に突き刺さる。/「懐かしい」という惚けた感じで皮肉が効いている。それで痛烈な批判がこめられている。上手い。/政府に忖度する与党二軍のような野党が増えてしまった。/もう昔話かい、という印象で面白い。/野党は反対反対と言い続けてきたが、この数年あっという間に反対は言わなくなってきている。そこを鋭くついている。
少数は切り捨てたまま民主主義 奥徒
⇒小さいころから多数決を良しとして育ってきてしまったけれど、少数者の意見に耳を傾けてこそ真の民主主義。/多数決だけど少数意見を聞くというのが民主主義だったはず。いまや多数決だけ。現状は悪くなるばかりで、独裁に近い。/民主主義というデカイ問題を・・・と思いながらも、「少数は切り捨てたまま」の表現が良かったので入れた。
清き一票いくらで買ってくれますか 一志
⇒都会に住んでいる方はあまり縁のないことだけど、地方では票の売り買いなどが根強くある。それをわりとストレートに詠んでいるところが面白い。/「清き一票」が売買される面白さがいい。
自衛隊違憲の党はどこだっけ 奥徒
⇒すごい皮肉。もう自衛隊を違憲だと言っているのは、共産党も後ろ向きになっているし、ないですよ。九条守れとは言っているけど。情けない状態を鋭く詠んでいる。/「どこだっけ」という軽くとぼけた言い方が上手い。「自衛隊は違憲」だとはっきり言っているのは共産党を含めてない。
死に票になっていいんだ生きるかも 笑い茸
⇒最近はこんな気持ちで投票しているかも。票が生き物のようで面白い。
戦争が翼賛を呼ぶ参院選 なずな
⇒マスメディアは性懲りもなく、「敵」の攻撃、危機感を煽り、岸田政権のお先棒担ぎで、翼賛体制まっしぐら。