レイバー川柳 5月句会報告 | 社会の裏を晒すブログ

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営繕堂(奈良)・ジェイマップスの悪質度を晒す
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砕け散る鉄の戦車も若者も  奥徒
 → 人の命を消耗して平気な政府。戦車という鉄の塊と同様に物として扱われた若者の命が無残に奪われていく、そんな情景がリアルに浮かびます。GPS、ITを使った最新小型ミサイルの正確な破壊力。一瞬に戦車もろとも鉄くずになる若者。ゲーム画面のように殺されていく若者を表現していて、戦争の虚しさがまとめられている

 

くたびれた靴も眠っている始発  笑い茸
 → 顔と言わず靴と擬人化しているのが良い。深夜労働を終えて、あるいは始発で仕事に向かう人びと〜 豊かさとは無縁の労働者の光景が目に浮かぶ。描いている風景が切実であり、くたびれた靴が目に浮かぶ。

 

戦前の轍を踏むかマスメディア  笑い茸
 → マスコミは批判することなく、官報かと思うくらい完全に大本営発表となっている現状を描いている。お上の垂れ流しがそこまで来ちゃった感じ。まさに戦前たどった道を進んでいる。政府に都合の良い報道ばかり流すメディアは嘗てと同じ。轍は戦車も想像してしまう。

 

戦いは平和のためと口車  芒野
 → 平和のために軍拡をするという口車にみんな乗っかってしまっている。国民総口車。今回の戦争は戦争抑止と言っているので、実際に平和のためと言っているかどうかは疑問だと思った。戦争当事者は大体平和のためと言う。

 

救出をせずに地獄を死守せよと  笑い茸
 → かつての日本のように強制的な国民総動員を発し闘うウクライナを手放しで持ち上げる政府、マスメディア、政党、国民…まさに翼賛体制一色にいかに抗うか。 死守という言葉でああおり、戦争を継続させようとするものたちに騙されてはいけない。命最優先にしない政治はおかしいと気づかせる句。 マリウポリのことを言っている。司令官は死守せよと簡単に言うがこれが戦争。玉砕を強いている。 日本が一度戦争を始めたらこうなってしまうと思った。 日本軍の玉砕命令と同じようなことを、今ゼレンスキーがやっているという事を表現していていい句だと思った。早く投降して平和になった方が良いのに、死ぬまで守らせるとは非人道的であるという論調もある。製鉄所には食料や水武器弾薬などの補給はないのに、戦え死守せよと言って戦いを長引かせている。