「夫セーフティネット」崩壊が突きつける過酷現実
働く女性を襲うコロナ禍の「沈黙の雇用危機」
竹信 三恵子
コロナ禍は「女性不況」と呼ばれるほど女性に深刻な影響を与えています。女性の非正規労働者は2021年11月で1415万人と、コロナの感染拡大前の2019年11月より68万人減少。路上に出たり炊き出しの列に並んだりする女性もなお目立ちます。また働く女性を中心に、2020年の女性の自殺者数も前年比で15%増えました。
ところが、女性の失業率は男性を下回り続けるなど打撃の大きさは表面化しておらず、「沈黙の雇用危機」の様相を示しています。いったいどういうことなのか。
貧困や非正規雇用の問題を報じてきたジャーナリストの竹信三恵子さんは、「働く女性の訴えを抑え込んでいく『社会の装置』がある」と言います。
女性が貧しければ
・男尊女卑が妥当であるかの幻想を持たせられる、支配の要諦
・賃金を抑えられる、低生活の沈め石に出来る
女性の貧困は
政策である!!