回復不能ダメージを与える「コロナ後遺症」 | 社会の裏を晒すブログ

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再生不能細胞から考える「浦島太郎の玉手箱」
2021.8.18(水)
伊東 乾

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/66473?page=6

新型コロナへの罹患、治癒後の後遺症について


カギとなるのは「細胞の再生」つまり再生不能な私たちの細胞に、回復不能なダメージを与えることで、多くの新型コロナ「後遺症」が生み出されている可能性がある。

一瞬で老化が進むコロナ後遺症

 老化をめぐる複雑な議論をここで展開しようとは思いません。ただ、新型コロナウイルス感染症に罹患して、例えば「肺炎」が中程度以上に重くなってしまうと、運よく病魔を克服しても、例えば肺が「線維化」してしまう。

乾燥した「ヘチマ」のように線維化した肺の細胞は、すでに酸素交換という本来の呼吸の役割を果たすことができません。

 息ができる肺の実効的な部分が激減しますから、ほんの少し歩いても息切れしてへたばってしまう。

 過不足なく「おじいさん」「おばあさん」のような呼吸器の状態に、ほんの数日~数週間前まで元気で若かった人の身体が変わってしまう。

 ここでのポイントは、肺の細胞が「再生」しないこと。つまり、私たちがこの世に生まれ出て、一度身体が出来上がってしまったら、仮にそれを失った場合、特殊な治療(移植を含む「再生医療」)を施さない限り、二度と取り返しがつかない臓器や細胞であるという厳然たる事実です。

細胞の再生可能性

 私たちの身体の中には、皮膚の表面とか、爪とか髪の毛とか消化管の内部表面の粘膜のように、随時再生する部位も存在します。

 ただ、指や腎臓、目の角膜や心臓移植などで考えれば分かるように、大半の臓器は再生しません。

教科書的に「再生しにくい」ことになっている細胞を3つ挙げるなら

1 心筋細胞

2 神経細胞・・・特にその集大成である「脳」

 そして
3 肺の細胞

 これらは、一度壊れてしまったら元に戻りません。

 私たちが自然に年を取っていくと、こうした再生不能な臓器が経年変化によって少しずつガタが来て、いつのまにかダメになっている。

 ところが、新型コロナウイルス感染症では、ウイルスが入り込んだ細胞は「ダメ」にさせられてしまうので、再生困難な細胞がやられてしまうと、浦島太郎同様「たちまちおじいさん」状態になってしまいかねない。

代表的なコロナ後遺症を挙げてみると

「肺の線維化」

「倦怠感・慢性疲労症候群」

「味覚・嗅覚などの喪失」

「頭痛」

「動悸、息切れ」

「集中力がなくなる、モノが考えられない」


 などがあるわけですが、いずれも上に示した「心筋細胞」「神経細胞」「肺の細胞」など「再生困難な細胞」に異変、失調というか、機能を失う罹患による影響が出ることで「後遺症」になっている可能性が考えられます。

 今ここで記しているのは、あくまで「肺の線維化」あるいは「味覚・嗅覚の喪失」など、分かりやすいケースに即した典型的な場合で、もっと複雑に入り組んだ後遺症の症状も発生していておかしくありません。

 ともあれ、新型コロナウイルス感染症に罹患すると、感染した細胞はコロナによってダメにさせられてしまい、機能が失われます。

 それが「取返しのつかない細胞」であった場合には、後遺症も酷いものになると予想されます。

新型コロナウイルス感染症の後遺症は、こうしたケースと並行する様々な、そのままでは「再生不可能」な細胞や臓器の「破壊」によって引き起こされる面があります。

 既に罹患された方のためには、克服のための新治療法開発を心から望むとともに、まだ罹患しておられない方には、万全を尽くして感染しないよう同居ご家族や職場、学校のお仲間も含めた、コミュニティ全体の防疫を徹底させるべきことを、強調したいと思います。

 罹らずに済むのであれば、絶対に罹らない方がいい病気、およそ侮ることのできない、ヒトの余生のQOL(生活の質)を下げ、寿命を短縮する恐るべき病魔であると、社会全体が再認識する必要があります。