アブグレイブ刑務所  人類への冒とく 2 | 社会の裏を晒すブログ

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Ⅱ.「地獄を作り出すことが私の仕事だった」:イラク侵略戦争と植民地支配の病める異常な本質を露呈。

(3) 今明らかになっているのはまだまだ氷山の一角。
 今回明らかになった拘束者虐待の事実は、氷山の一角である。1000枚もの虐待写真が撮られ、虐待ビデオさえ存在しているという。虐待行為の異常さ、激しさが次々と暴露され、米兵の良心からか、あるいは軍法会議を逃れようとするためか、本人からの証言が相次いでいる。「どちらがおもしろい写真がとれるか」と先を競い手柄を競うように虐待・拷問を行い、写真・ビデオに収め、性的虐待の写真を交換し、アルバムを作成し、パソコンのスクリーンセーバーに利用していたという。アブグレイブ収容所全体が、“虐待・陵辱専門の強制収容所”になっていたのは間違いない。

しかし重要で深刻なことは、これらが個人的な慰みや趣味ではなく組織的にやられていたことである。否むしろ、組織から積極的に「奨励」されていたのである。収容所では、陸軍第205情報連隊の司令官が指揮権を与えられていた。尋問を担当する軍情報部が収容者の管理を行う憲兵隊を指揮し「口を割らせるなら何をしてもいい」と、屈辱と死の恐怖を与えることで精神的に屈服させよと命じていた。今や有名になった女性上等兵は「しゃべらせるために、地獄の状況を作り出すことが私の仕事だった」と証言している。しかも、収容所には「別の政府情報機関」=CIAの職員が頻繁に出入りし情報収集を行っていた。さらに、収容所の管理には、悪名高い民間軍務請負会社が関与していた。この虐待・拷問は、米軍=CIA=民間軍務請負会社が一体となった完全に組織的な犯罪行為なのである。少数者の個人的犯行に矮小化するなど断じて許せない。

(5) 拘束者は“人間狩り”でかき集められた罪なき一般市民。捕虜ですらない。--“戦争レイシズム”:イラク侵略とその根底にある人種差別主義。
 駐留米軍は、大々的に掃討作戦を開始した昨年秋から年末には最高3~4万人を不当に拘束し、現在でもなお少なくとも1万~2万人もの無実の人々を拘束し、無抵抗の拘束者を辱め、弄び、強姦し、氷付けにして虐殺し続けている。かかる行為は本来、最大級の戦争犯罪であり、人道に対する重罪である。