レイバー川柳10月  A | 社会の裏を晒すブログ

社会の裏を晒すブログ

営繕堂(奈良)・ジェイマップスの悪質度を晒す
社会の裏を晒す

・生卵ぶつけるべきか食うべきか      蘭綺麗
 →貧困者にとって卵は、大事な食糧源。それをぶつけたいほどの怒り。

・死刑囚一日一生今日を生き        乱鬼龍
 →『救援川柳句集』からの発想

・スマホより祖母に教わる生きる知恵    やんちゃん
 →ため息の出るような句の中で、ほのぼのとし気持ちになる。

・一生をマスクで終わる予感もし      なずな
 →実感。コロナ下で人生の有限性を考えるとこうなるのかと思う。  「予感もし」は座りが悪い。

・AIもきっと解けない生きる意味      一志
 →AIの神格化を撃つ。人生の迷いはだれでもあるが、AIを持ってきたことがいい。

・原発の生涯コスト底知れず        木根川
 →煮ても焼いても死なない核、中七の穿ちに〇。 原発に「生涯コスト」というところが川柳的。

・出社して生首抱いて退社する       坂巻フミエ
 →表現が卓抜。コロナ不況でこういう人が増えている。派遣社員の実態がよく見える。「出社」「退社」の対の言葉、「生首」という表現。

・辞任した亡霊スカに生きていた      里見羊
 →安倍からスガへの交代を句にしたかったが、これはよくできていると思った。「アベ」を使わず亡霊としたところがいい。