ブラック企業大賞を2年連続で受賞した三菱電機 過労死を繰り返す「隠蔽」の構図を探る
著者・今野晴貴(こんのはるき)
2020/01/08 06:35
ブラック企業が社会問題となり、過労死を防ぐ対策を義務付けた「過労死等防止対策推進法」が成立して数年がたつが、2019年も過労死に関するニュースが絶えなかった。トヨタ自動車やヤマト運輸での過労死が明らかになり、さらに電通ではいまだに違法な過重労働がまん延していることが話題を呼んだ。
中でも、大手家電メーカーである三菱電機での過労死事件は大きく報じられた。20代の男性新入社員は、上司から「お前が飛び降りるのにちょうどいい窓あるで、死んどいた方がいいんちゃう?」「自殺しろ」などといったパワーハラスメントを受けたことを理由に19年8月に自死している。