いじめは体制の生命維持装置 3 | 社会の裏を晒すブログ

社会の裏を晒すブログ

営繕堂(奈良)・ジェイマップスの悪質度を晒す
社会の裏を晒す

黙殺されたいじめ
 これまで明らかになった事実関係によると、大津市教育委員会は当初、いじめと自殺の因果関係を不明としていたが、実は学校でのアンケートでいじめをうかがわせる回答が多数あった。
 アンケートには「トイレで殴られていた」「廊下で腹を蹴られていた」「鉢巻きで首を絞められていた」などの暴行のほか、「お金を要求されていた」「万引きさせられていた」などの恐喝・強要、「おまえの家族全員死ね」などの暴言、ハチの死骸を食べさせられそうになったり顔に落書きされたりするなどの嫌がらせもあったと記載されていた。
 それだけではなく、元同級生「死んだって聞いて笑った」「死んでくれてうれしい」などと回答していた。しかも元同級生は、被害生徒から自殺をほのめかすメールを送られていたにもかかわらず相手にせず、自殺後も被害生徒の顔写真に落書きや、穴をあけるなど信じられない行動をしていたことも後に判明した。
 しかし、市教委はアンケートに記載された内容の事実関係が確認できないなどとして公表せず、いじめがあったことは認めながらも自殺との因果関係は不明と結論付けていた。
 アンケートの内容は遺族に伝えられたが、なぜか「部外秘」との誓約書にサインさせられるなどと感情を逆なでするような不可解な対応もあった。遺族はもっと詳しく実態を知りたいと要請し、学校側は2回目のアンケートを実施。そこでも「自殺の練習をさせられていた」などの回答があったが、事実関係の調査をせず、結果も公表しなかった市教委にも「新しい事実は確認できなかった」と報告していた。
 しかし、実際には「男子生徒が先生に泣きながら電話でいじめを訴えたが、対応してくれなかった」「先生もいじめを知っていた」などの記載があった。また、担任教師は自殺後の保護者説明会も欠席し、遺族に謝罪をすることもなかったという
 そして、のちに男子生徒が同級生に「死にたい」と相談していた事実を、学校が自殺直後に把握していたことが判明。校長も職員会議でいじめと自殺に関連がある可能性を示唆していた。
 また、市教委「いじめた側にも人権がある」などの理由で元同級生に聞き取りを実施しなかったことが判明、非難・苦情が殺到した。