BS時代劇でつい最近まで放送されていた
「火怨・北の英雄 アテルイ伝」
最初は何気にテレビをつけていて、
日本の話じゃなくて韓国の時代劇みたいだなぁ~とか
この時代のドラマって珍しいな~と思いながら
いつの間にかハマっていて・・・気づけば全4話見ていました。
アテルイも漢字で書くと阿弖流為
私のことを「わー」、あなたのことを「なー」と話す
など、よく見ている時代劇と時代背景が違うからか
新しいものを見ている気分でしたね~。
主役の阿弖流為(あてるい)は大沢たかおさん。
最初見た目の違和感はありましたが、
心優しく厚いハートを持つ阿弖流為役にぴったりでした。
後の阿弖流為の親友、母礼(もれ)役の北村一樹さん。
見た目はとてもしっくりきていたのですが(笑)
最期まで阿弖流為と行動を共にした絆に心打たれましたね。
(北村さん、妖怪人間ベム辺りからかなり好きになってしまった)
オープニングも壮大なスケールで、
個人的には大河ドラマ張りに良かったです!
ちょっと内容についてもお話ししちゃいましょうか・・・
古代の東北地方の蝦夷(えみし)と呼ばれる人々が
東北の大自然と共に狩猟や狩りをしながら暮していたのですが、
中央政府に属してない彼らを中央の貴族たちは異民族視していたそうです。
奈良時代後期、時の天皇「桓武帝」が力を入れていた政策が2つありました。
一つは都の遷都(794年平安京を開いた天皇ですね)
そしてもう一つが、蝦夷を支配することだったのです。
朝廷がなぜこんなにも東北支配を進めたかったのか、
いつも疑問なのですが・・・
何度も何度も大群を東北へ送るほど、桓武天皇のこの政策への
熱の入れようはすごかったのですね
ドラマの中でも、
「なぜわー達(私達)を殺す、同じ人間ぞ?」
というアテルイの言葉が痛切に響きます。
自分たちもヤマトと同じ人間なのに、なぜ迫害されなければならないのか?
仲間が虐げられているのにそれを野放しで見ていることはできない。
アテルイは次々と押し寄せる大和の大軍勢と戦うことを決めます。
余談ですが、歴史検定2級の勉強をしている時に
アテルイの名前、ちょっと気になっていたんですよね
788年の紀古佐美が率いる蝦夷討伐軍の大軍に大勝利しているんです!
蝦夷にもこんなリーダーが居たんだなって始めて知った瞬間でした。
その後の討伐軍である坂上田村麻呂によって帰順させられてしまうので
田村麻呂の記述は太字でしたけど。ホント余談でした・・・m(_ _ )m
戦いの中、蝦夷が生活していた雄大な自然が破壊されていき
アテルイは戦うことが愚かであったことを痛感していくことになります。
それでも蝦夷が差別されることは許されないと里人達を北へ逃がし、
自分たちは囚われの身となりながらも蝦夷の誇りを最期まで持ち続けました。
「故郷を追われても、いつかこの地に帰れ」
この言葉は、蝦夷討伐の大軍が北へ北へと支配を広げる中、
アテルイが故郷を追われる里人達に投げかけた言葉です。
どんな困難があろうとも、自分達が生まれ生活してきた故郷を
どんなに大切に思っているか・・・
その地に対する特別な想いが少しわかった気がしました。
ドラマも東北の大自然の中のロケだったそうですが、
その自然が綺麗で雄大で素晴らしかっただけに
破壊されていくことへの心の痛みが倍増しました。
戦で人が亡くなることは本当に悲しいことですが、
戦によって故郷の大自然がなくなる喪失感はそれに等しいこと。
何かを守るために何かを犠牲にしてしまっていることがあることを
この作品が教えてくれたように思います。
ドラマは全4回でちょっと駆け足だったように思いますが、
BS歴史館でも先日、阿弖流為について取り上げてくれていて
彼の抱いたであろう熱い思いを深く知ることができた気がします。
僅かな資料をもとに描かれた、壮大なお話アテイル伝の原作は、
涙なしには読めないそうなので、ぜひ一読してみたいです!
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