春の唄

白い風

白い川面

白い絨毯

淡い春色

霞む空と月

柔らかい空気

部屋に入り込む光が

冬別れの知らせを静かに伝えている




霞む空に見え隠れする月と

心の靄で見え隠れする自分とを重ねて




変わらないものはある

変われていないものはあるか

変わりたいものはあるか




靄に埋めたい自分を見つめる

靄に埋もれた自分を見つける




それこそが本当の自分で

今を生きる僕そのものだ