窓に映る疲れた顔をした僕は
何処へ行きたいのか分からないまま
一定のリズムに揺られ
街を通り過ぎてゆく
不意に辿り着いた最後の駅で僕は
何処へ行きたいのか分からないまま
夜の中に紛れ込んで
今日もまた歌いだす
静かな湖畔の水面に踊る波紋のような
繰り返しの日々とその静けさを
指でなぞって
泣いたんだ
湖畔の水面に映る小さな鳥は
思うがままに街の空を飛んでいる
人波泳ぐ僕の影が
君を羨ましいと思ったのは
嘘じゃないよ
それでも僕は今日もまた
変わらぬ場所で歌うんだ
静かな湖畔の水面に踊る波紋のような
繰り返しの日々とその静けさを
指でなぞって
泣いたんだ
空飛ぶ鳥の姿を映し揺らめく水面を
眺めた季節は過ぎ去った日々
今日も変わらず
僕は歌う
指でなぞる君の姿
水面を泳ぐ君の静けさ
だけど君は空を飛ぶ鳥
伸ばした手はまだ空っぽだけど
いつかこの歌を届けるよ
冬