一日、チビを連れて外出した。

とてつもなく疲れた。

「帰ったらマッサージしたるわ」

そう言ってはくれたが、ビールを飲むとバッタリ行くのを知ってるから

「どうせ無理やって」

と期待してなかった。

でも、

「いや、今日はやったるから」

と、やけに自信満々だった。だから期待もした。


ようやく帰り着いたが、ヘトヘトで食材を冷蔵庫へ入れるのさえ辛かった。

それより、買ってきた惣菜をみんなで貪り食った。


ひとしきり食べると、チビが眠くなったようで、布団へ一緒に行こうと誘われる。

「悪いけど、食材冷蔵庫に入れといて」

と頼んで寝た。


しばらくしてチビが寝た頃にはリビングには気配がない。

「あぁ、隣の部屋で寝てるかなぁ?やっぱマッサージはなしか…」

仮に起きてても、アタシから「やって」とも言いにくい。

足が何度かツリかけながら、そのまま寝ることにした。


明け方、チビの夜泣きで目が覚めた。

どうやら本気泣きになってるから、起きて目を覚まさせなきゃダメだ。

重たい体に気合い入れて起きた。

目を覚ましたら泣き止んで、ジュースを飲み始めた。

ゴミが散乱しているリビングのテーブルが気になり出して片付け始めたら、

…食材、そのまま。

入れといてと頼んだのに、とイライラしながらも仕方ないとあきらめた。

台所へ行くと、空の製氷器が転がっていた。

それ見てまたイライラ。

自分が使うときになくなっていると、すぐねーちゃんのせいにするクセに。


イライラしながらも片付けていると、

有り得ないとこに、クリームチーズが転がっていた。

パンと共に、ご丁寧にトースターの前に。

フニャフニャになってしまったそれを見て、とうとう声に出して文句言った。

それに気付いて「何やねん」と不機嫌そうに起きてきたけど、おかまいなしに、

「冷蔵庫、入れてないやん!」と言った。

そしたら「な~んや」と悪びれもせず、しかも、そんな事ぐらいで何言うてんねん、てな反応。

アタシはその態度にムカッとして、

「だから入れといてって頼んだのに」と畳みかける。

吐き捨てるように「ごめん」と言われた。

それが余計に逆なですることになる。


気分が悪くなったアタシは、無視して布団に潜りこんだ。

すぐにチビがついてきた。


起きてる必要がなくなったヤツは

「そんなに怒らんでもいいやんけ!」とほざいて、隣の部屋に篭りに行った。

いいよね~篭る場所あって。

アタシは、常にチビと共にや。

後でやっとくからとか言うけど、口ばっかり。


だからもう期待はしない。

やってくれなかったらイライラするだけ。

食材を入れといて、と頼んだ時点であきらめなくてはいけなかった。

どうしても大事なものなら、しんどくても自分の手ですることや。

人に任せた時点で、どんな結果になろうが受け入れないと。

そうすると、思惑通りにしてくれた時には、感謝出来るだろう。


イライラするのは体に良くない。

自分の体は自分で護るしかないのだ。