私は今まで父が好きではありませんでした。

 

なぜ嫌だったのか。

 

自分の言ってることは全部正しいと

言わんばかりに抑圧的な話し方

 

人の不安を煽るような言い方

 

いつも自分のことばかりべらべらと話し

相手の気持ちも考えないようなところ

 

幼いころ、

家でも外でも本音の言えなかった私は

発散できない気持ちをいつも妹に当たっては

泣かせていました。

 

それを見た父は私を𠮟り、

家の外に出されるというのが

お決まりのパターンでした。

 

いつしか父に接するときは緊張するようになりました。

 

私が大人になると

人に対する優しさはないのか…

もっと違う言い方はできないのか…

と父に対して思うようになりました。

 

私がこんな気持ちでいるので

私の夫も父との関係性がよくありませんでした。

 

数年前、些細なことから夫と父が

大喧嘩をしたことがあります。

 

そのときから夫は私の両親に壁をつくるように

なりました。

 

 

 

 

 

今年のはじめ、私は毎朝ノートに感謝を綴るようになりました。

ロンダ・バーンの『ザ・マジック』がきっかけです。

 

 

『ザ・マジック』は

28日間、毎朝10個の感謝をノートに書き

夜寝るときは魔法の小石を握りながら

その日起きたよいことに感謝をする

というものです。

 

そのワークの7日目のテーマが

「否定的な状況からの魔法の脱出法」でした。

 

ネガティブな状況にも感謝をするというものでした。

 

私は父とのネガティブな関係に感謝を書きました。

 

 

 

あの言い方は話を聞こうともしない私に対して

話を聞いてほしいの裏返しだったのかも…

 

実は家族を心配しているからこそ

強い言い方になってしまっていたのかも…

 

私が父の「ない」ところしか見ていなかった

から優しさに気づけなかったのかも…

 

などと、

父の裏側の思いを考えるようになりました。

 

そのことがきっかけで

私の父への思いが少しずつ変化していきました。

 

 

「なんだかんだ言っても本当は家族のことを考えてくれていたのかな」

「不器用だからあんな言い方しかできなかったんだな」

そう思うようになりました。

 

「いい歳なんだから両親へ親孝行しないとな…」

「どこか旅行にでも連れていけるといいな…」

と考えるようになりました。

 

私の意識が変わったとき

夫の言葉にも変化が現れました。

 

母の日や父の日には

「みんなでどこかにご飯でも食べに行こうか。」

と言ってくれました。

 

先日言われた言葉には驚きでした。

「もう少し俺から歩み寄ってもいいのかもな…」

 

 

 

私の意識が変わった途端に

夫の意識も変わってきたんです。

 

この世界は本当に自分の意識が

つくっているんだなと思う出来事でした。

 

自分の意識次第で状況や環境は変わります。

 

この世界は自分の潜在意識の投影でしかないからです。