今日も、あと数時間で終わります。
つい、4年前の今頃は・・・と考えてしまう。

どこから手を付けたらいいか分からないほど、
足の踏み場もない、散らかった部屋でひとり、
歌をうたいながら崩れた本を並べていました。
停電で真っ暗、懐中電灯もろうそくもない、
暖を取る手段もない。

せっかく並べた本も、夜通し続いた余震で、
また崩れてしまう。
向かいのビル(駅でした)から、時々漏れてくる、
懐中電灯の明かりに、ホッとしたことを思い出します。

あの時は、些細なことがとても嬉しく感じられました。
少しずつ、ひとつずつ、日常が戻っていくのが嬉しかった。

電気が点いて、お湯が使えて、電話がつながって、お店が開いて。
今、そこにあったものが消えてしまったとき、
いかに大切で恵まれていたのかに気付きました。

私にとって3.11は、生まれ変わった日のような気がします。
誕生日とも新年とも違った、節目だと思っています。

震災で経験したことは、誰もが一生背負っていかなければ
いけないことになってしまったと思います。
時に重たいなぁと感じることもあるけれど、
それを抱えているのが自分だけではないと気付くと、
頑張れるかな・・・。

考えすぎると、生きていくのが大変になってしまうので、
気にしすぎず、でもしっかり気にかけて、
今後の毎日を過ごしていきたいなと思っています。

次は、私が世界に恩返しする番だ。


Ayu