眠れたような、あんまり眠れなかったような。
それでも、目覚ましでモーニングコールの前には起きました。
外はまだ真っ暗。あー、いよいよ帰れるのか。
淋しいような、ほっとするような、いろいろな気持ちが渦巻いています。
モーニングコールは、なんと直接フロントの方がかけてきてくれました。
てっきり機械かと思っていたので、びっくり。
こんな早朝から働いているスタッフに、頭が下がります。
フロントへ行ったら、欧米人の酔っ払いにフロントのおじさんが絡まれてました。
グループだったので、手が付けられない感じ。
日本人の酔っ払いでも、あんなに酷いのは見たことがないぞ。
頼んでいたタクシーも、ちゃんとホテル前で待機していました。
とても真面目で、感じのいいドライバーさん。
最初、私たちがスペイン語を話せないと思って、ずっと黙っていたのですが、
ダンナさまが話しかけたら、びっくりしつつも応じてくれました。
その後はずっと、空港までおしゃべりをしながら向かいます。
偶然にも、ベラクルスのご出身でした。
ちょうどダンナさまが住んでいた州だったので、そんな話でも盛り上がっていたようです。
もちろん私は、喋る方が全くダメなので、完全に聞き役に回っていましたが。
道路の混雑もなく、順調に空港に到着。
で、またしてもアメリカン航空にやられる・・・。
国際線は、出発の3時間前まで空港に来るように、と言うのが一般的な案内で、
今回の旅行でも、あちこちでそんなことを言われました。
ホテルにタクシーをお願いした時も、3時間前に到着するように手配します、と言われて・・・。
実際空港に着いたら、私たちの前にも何人か並んでいる人たちがいました。
でも、3時間前になってもカウンターが開かない。
その後しばらくして、ようやく係員が来たと思ったら”チェックインは後ろの機械で各自してください”と。
はぁ?
じゃ、何のためにこんなに早く来て並んだんだよ!!!
仕方がないので、チェックインをして荷物を預けるために再度並びました。
私たちの番が来て、荷物を預けようと思ったら、1個ずつ重さを量ってる。
この時既に30キロになっていた、私のスーツケース。
これじゃ超過料金が発生するから、支払うか中身を出せと言う。
大抵の航空会社は、同行者分と合算して重量を見てくれるんですけどね。
途中の移動も、そうやって来たんですけどね。
文句を言っても始まらないので、ダンナさまのボストンバッグにギリギリ突っ込みましたよ。
簡単に持ち上げられないくらい重くなったけど、日本まで運んでもらえればそれでいいので。
帰りは、日本人の方が結構いらっしゃいました。
ハネムーナーさんだったり、家族旅行の方だったり。
一番私たちが旅に疲れ、若干薄汚い感じでした^^;
私は、ネイビーと白のボーダーのポロシャツを着ていたのですが、
あまりに空港が寒くて、パーカーを羽織ろうとしたところ、
それもネイビーと白のボーダーだったことに気付いた・・・。
着てもシマシマ、脱いでもシマシマ。
カンクンからは直行便ではなく、再びダラスを経由して帰ります。
往路の忌々しい記憶が甦ります・・・。
飛行機は案外と小さくて、通路を挟んで両サイドに3列ずつシートがありました。
私たちは、通路側から2席並びで手配をしたのですが、窓際にメキシコ人のお母さんが乗ってきた!
お上品そうで、可愛いお母さん。
携帯の電源を切ろうと思ったら、操作の仕方が分からなかったようで、
途中で諦めて、電源が入ったまま離陸したのを、私は見逃さなかったけどね。
空港でほとんどお店が開いておらず、またまたお菓子だけ買って飛行機に乗り込んだ私たち。
早速機内でもぐもぐタイムです。
メキシコでは、自分が食べているものを相手に分けてあげるのがマナー。
”ねーねー、お母さんにお菓子あげようか?”と言って、ダンナさまに渡させました。
受け取らないかな・・・と思ったのですが、”グラシアス!”って受け取ってくれたお母さん。
でも、爪がめちゃくちゃ長くて、なかなか取れなくて笑った。
そこから少ししゃべったのですが、これから親族の誕生会でマイアミに行くんだって。
楽しそうだね、お母さん♪
しばらくしたら、お母さんの身内の方と思われる人が、パンケーキを持ってきました。
食べ始めたお母さん、”よかったらどうぞ”って、少し分けてくれたの!
もちろん、とってもおいしく戴きました。
カンクンからの飛行機は、大幅な遅れもなく順調にダラスへ着き、
乗り継ぎに少し余裕があったので、カップめんとサンドイッチをコンビニで買って食べました。
メキシコに着いた当初、”なんて食べるものがない国なんだろう!”と思いましたが、
終わってみれば、アメリカのほうが食べるものはなかった・・・。
なんだろー、空港だからおいしくないのかなぁ。
サンドイッチがあまりにおいしくなくてびっくり。
カップめんも、メキシコではお湯を入れてくれたのに、こちらでは水を汲んできて、
レンジで温めてください、って。
ともあれ、質素な食事ではありましたが、飛行機に乗るまでのつなぎにはなりました。
もう、帰りは食べて寝るだけ。
何もすることのない機内、本当に暇です・・・。
珍しく音楽でも聴こうかと思ったら、私の席にイヤホンがなかった。
もらうのも面倒だから、別にいいや。
13時間ちょっと掛けて、成田に着いた時にはさすがにぐったり。
でも、更に私たちは伊丹を経由し、我が家まで帰らねばなりません!!
日本の空港で働くお姉さんたちの気配りが、本当にまぶしい。
みんな親切で、仕事が早い。
改めて、日本って素晴らしい国だったのね・・・。
伊丹までの飛行機は、機材の関係で偶然クラスJみたいな席に座れました。
広いし、モニターは付いているし快適!!
あー、これでダラスから帰りたかった。
1時間ほどのフライトですが、ここでもぐっすり眠ってしまい、降りるのが億劫だった・・・。
伊丹に着いたのが夜8時過ぎ。
荷物をピックアップして、8時半過ぎのバスで駅まで移動。
そこから電車で我が家の最寄駅まで帰るのですが、ここにきて人身事故で電車が遅れてると言ってる。
もー、ホントに勘弁してほしい!!!
果たしていつ来るか、乗り継ぎ出来るかも分かりませんでしたが、とりあえず待つしかない。
で、来た電車に乗るしかない・・・。
よく分からぬまま、成り行き任せで帰ってきた私たちが家に着いたのは、夜11時近くのことでした。
家に帰るまでが遠足、よく言うことだけど本当だと思う。
もう、すぐに寝てしまいたいほどクタクタだったけれど、身体が欲するのは米・米・米!!!
さすがに材料もなかったし、味噌汁は無理だったので、梅こぶ茶を代用。
メキシコを16日間一緒に旅してきた梅こぶ茶は、最後に我が家で開封されました。
ダンナさまがコンビニへ行って、漬物を買って来てくれたので、
もうそれだけで嬉しくて嬉しくて、ごはんをお茶碗で3杯食べました。
びっくりするほど、ごはんがスルスル身体に入っていった。
質素でもなんでも、やっぱり我が家のお米が一番のごちそうなのね。
こうして、少しだけ長いハネムーンが無事終わりました。
振り返ってみると、本当にいろいろなことがありすぎて、毎日混乱しながら楽しんでいました。
大きな事故や体調不良もなく、ちゃんと帰ってこられて本当に良かった。
一生忘れません。
そして、私の好きな場所ランキングに、改めてメキシコがランクインしたのでした。
またメキシコへ行きたいな。
今度は日本の食べものをたくさん持って・・・・。
最後に、カンクンの空港で撮ったメキシコらしい写真を。


マリアッチ~♪なガイコツさんと、フリーダさんが描いてあるテーブル。
これで、私の長い長い旅録も終了です。
長々と読んで下さった皆さん、本当にありがとうございました♪
Ayu