もー、早起きしてでも自力で行ってやるわ!!と、
意気込んでまだ暗いうちにホテルを出ました。
 
この街のタクシーは、乗り合いではないと停まってくれません。
方面を伝えて、それに合えば乗せてくれます。
ここ、言葉が出来なかったらきついと思う・・・。
 
私たちも、数台タクシーを見送ってから、ようやく乗せてもらえました。
乗り合わせる人が、太っているおばさんだと、とっても大変^^;
タクシーは無理矢理でも定員の5人乗りで走ろうとします。
後ろの席に3人だと、どこをどうやっても無理だったりする。
押しつぶされそうになりながら、移動することもあります。
 
さておき、無事バスターミナルに着いて、朝7時発のバスを待ちます。
私たちをパレンケへ運んでくれるバス、ちっちゃい!!
 
乗り入れに制限があるのでしょうか、大型バスは走っていないようでした。
それでも、きちんと座席は予約制です。
少し狭いけれど、こぢんまりしていて結構好き。
 
わくわくしながら乗り込んで、しばしのドライブ。
パレンケまでは、2時間半くらい走ります。
 
この日のドライバーさん、かなり飛ばす!!
メキシコの悪路も何のその、無事の到着を祈りたくなるほどでした。
 
途中、急ブレーキを踏んだと思ったら、後ろからペットボトルの水が飛んできた(笑)。
通路側に座っていたダンナさまが、びっくりして拾ってあげると、
よりによって一番後ろの席に座っていた、とっても太った人の水でした。
 
もちろん、走行中に通路を移動できるような状況ではなく。
手渡しで、無事後ろまで回してあげました。
 
ダンナさま、”これ、頭に当たったらヘタすると死ぬでー・・・”と、
しきりに言っていました。
私は面白くて仕方なかったけれど。
 
そんな状態だったので、予定よりだいぶ早く到着しました。
 
遺跡へ行くには、ここからまたバスを乗り継いで向かいます。
さて、どうやって行ったらいいか・・・と思って、客引きをしていた旅行会社の人に聞いてみた。
そしたら、バス乗り場は少し向こうだと言われたので、お礼を言って歩き出したところ、
その人が後ろで私たちを呼んでいます。
 
ちょうど、遺跡行きのバスが通ったので、それを停めて乗れと言われました。
みんな、きちんとターミナルまで行ったのでしょうが、私たちはズルして途中乗車。
もちろん、運賃は同じだけどね。
 
このバスは、地元の人が主に使うみたい。
一緒に乗っていた人も、ほとんどが地元の人でした。
 
街の中から遺跡は、結構近くてあっという間に着く印象です。
通行料なのかな?最初に27ペソ(約200円弱)を支払って、ゲートを通ります。
そして、改めて入場チケットを買うシステムでした。
 
ハイシーズンではなかったので、見学者が少なくて、遺跡観光にはもってこいでした。
しかし、ガイドの客引きがうるさいこと。
英語やら日本語やらで声を掛けてくるのですが、中には”ガイドー!!!”とだけ
大声で叫んだ人も・・・。
 
っていうか、何語のガイドか分かんないよね。
 
ダンナさまイチオシの遺跡。
いよいよ冒険開始!!
 
イメージ 1イメージ 2
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 3ジャングルの中に佇む遺跡。
 
800年もの間、ジャングルの中で眠っていたそうで、手つかずだったのが良かったのでしょう。
状態のいい遺跡で、見ごたえがありました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 4しかしながら、広い!!
そして、めちゃくちゃ暑い!!
 
とにかく、ひたすら歩きます。
先が見えないままに進むのは、ちょっと怖いくらい。
 
私たちが生まれるずっとずっと前、
ここではどんな世界が広がっていたのでしょうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
実は、この日も体調が本調子ではなかった私・・・。
暑さもあって、かなりバテていた上に、お腹が痛い。
体調が万全だったら、もっと張り切って歩いたんだけどなぁ。
 
それでも、結構な時間を遺跡で過ごし、満喫して街に戻ることにしました。
たまたま、遺跡を出たところで、またタマーレスを売っていた!
朝早くてごはんを食べていなかったので、ここで遅い朝食(早い昼食?)を。
ここのは、玉ねぎのピクルスが乗っかっていて、おいしかった!
酸っぱいものは、私の身体を元気にしてくれます。
 
で、食べ終わったところで、タイミングよく街へ戻るバスが来た~♪
迷わず乗って、待ち時間もなく無事戻ってこられました。
 
帰りのバスチケットを買っていなかったので、バスターミナルでチケットを買い、
おやつにポテトチップスとコーラを買って、ベンチで休んでいたら、
東洋人のカップルが歩いているのが見えました。
 
ダンナさまに、”日本人じゃない?”と言ったら、”いや、韓国人ちゃうか?”と言うので、
たまたまその子たちが後ろに座って話している会話を聞いたところ、間違いなく日本語だ!
 
こんなところで、日本人に会うなんて。
 
どうやらガイドブックも持たず、何にも情報がない状態で旅しているようだったので、
私の地球の歩き方を貸して、いろいろと話を聞いてみました。
 
カナダにワーキングホリデーで来ていて、ついでにメキシコへ来てみたそう。
英語が出来れば大丈夫だと思って来たら、全然通じなくて困っていると言っていました。
 
だろうねぇ・・・。
 
何と、ふたりともベジタリアン。
食べるものがない!と困っていたので、ついつい興奮して、大きい声を出してしまいました^^;
やっと私の悩みを共有できる人に会えた!!
 
彼らは私よりももっと悲惨で、トルティージャにきゅうりとか、そういう食事をしていたそうです。
私はまだ、お肉を食べられる人が一緒だからいいけどさー・・・。
ベジタリアン同士じゃきついよ、この国。
 
驚くことに、パレンケにあんな素晴らしい遺跡があることも知らなかったのです。
ここまで何しに来たの?!
ダンナさまは”行ってきなさい”と、若干先生のような口調になっていました。
 
しかし、カナダの感覚でメキシコを旅しているので、話を聞いていると危なっかしくて仕方がない。
女の子が、かなり露出度の高い服を着ていた上、ひとりで夜行バスに乗る、などと言っていました。
もー、信じられない!!
 
若さゆえ、でしょうか。
あんまり甘く見ないほうがいいよー・・・。
 
可哀想だと思ったけれど、危ない目に遭うよりはマシなので、少し脅かしてあげました。
ゴメンね、悪気はないのよ。
 
バスの乗り方を教えてあげて、この子たちとはサヨナラ。
お互いに、いい旅を続けようね。
 
帰りも、来た時と同じ小さいバスに乗ります。
ここで、私の体調の悪さがピークに・・・。
どうしようもなくて、車内でビオフェルミンを飲んでみる。
 
ぐったりしているのに、州境で政府の人がチェックに乗ってきた!
外国人は私たちだけだったのですね、パスポートを出せと言われました。
もう、かなり億劫な感じで見せてやりました。
丁寧な感じの人だったので、申し訳なかったけれど、私も限界だったのよ。
 
帰りのドライバーさんは、非常に安全運転。
たっぷり2時間半かけて、ビジャエルモッサまで戻ってきました。
 
結局、さほど滞在できずに終わってしまう、ビジャエルモッサ。
過ぎてしまう時間を惜しむように、街歩きを続けました。
あぁ、ここはホントにもう一度来たい。
 
夕食は、またしてもホテルのレストランで。
ウェイターのおじさんと、少し仲良くなったので、あれこれ話をしました。
本当にいい人だったなぁ、この人。
 
最後に一緒に写真を撮ってお別れ。
旅先の出会いは楽しいけれど、ちょっと悲しい。
 
翌朝は、飛行機で一度メキシコシティに戻ります。
朝早いので、この日も早めに就寝。
 
いよいよカンクンへ。
旅も間もなく終わります。
 
続く。
 
 
Ayu