パハパンへ行くためだけに滞在した、ミナティトゥラン。
街には特に用事がなかったので、次へ移動しましょ。
あまりに今回のホテルがきれいだったので、ビジャエルモッサ行きのバス時間を、
ほんの少しだけ遅いものにしました。
この旅で初めて、朝食付きのホテルに泊まりました。
あんまり期待していなかったけれど、それなりに普通の朝ごはん。
パンと果物、サラダやちょっとしたおかず、飲み物各種。
普通のビジネスホテル並みに出てきたので、逆に驚いた!
メキシコは、ヨーグルトがとてもおいしい。
飲むヨーグルトもおいしかったけれど、普通のヨーグルトもおいしい。
ダンナさまは”甘い!”と言っていましたが、私にはちょうど良かったです。
前日、旅行会社のお姉さんと約束したので、9時20分に会社に行きました。
9時オープンと言っていたので、、まぁそのくらいならいいか・・・と。
そしたら案の定、会社が開いていない!!
やっぱりメキシコだよ・・・と思っていたら、”来たよ!!”って言いながら、お姉さん登場。
あ、髪が濡れたままだし、化粧もしてない(笑)。
きっと、慌てて来てくれたんだろうねぇ・・・。
ホテルだけの手配だから、簡単に済むだろうな・・・と思っていたのですが、
何だか知らないけれど、なかなか終わらない。
一度ネットで手配をして、電話確認が必要みたい。詳しくは分からないけれど。
まず、そのネットが恐ろしく遅い。
なかなか作業が進まず、お姉さんも若干イライラ。
ようやくネットでの処理が完了したと思ったら、今度は電話がつながらない。
仕事する気ないのかな、ホントに。
私たちは11時のバスで移動するつもりでいました。
それなのに、ここまでで20分近く経過。
”バス移動があるから、10時までしか待たないよ!”と言ったら、
お姉さんが諦めて、ホテルに直接電話する作戦に切り替えようとしていました。
だから、ネットで手配した部屋をキャンセルしようとするも、
ネットは遅いし相変わらず電話はつながらない。
まー、あとはそちらで何とかしてもらうとして、まずは予約を取ってもらえたらそれでいい。
本当は、ここの旅行会社で支払いをするはずだったのですが、
宿泊クーポンを発行してもらえないので、現払いにしてもらいました。
私たちが訪れてから3日。
一生懸命働いてくれたけれど、お姉さんの利益はゼロ。
それではあまりにかわいそうだということで、ダンナさまがチップとして20ペソを渡しました。
少ないけれど、コーヒー代くらいにはなるだろう・・・ということで。
私は日本の飴を。
”甘いもの?わーい♪”と、すごく喜んでもらえたから良かった。
若干バタバタではありましたが、急いでタクシーを捕まえて、バスターミナルへ急ぎます。
ここもそんなに大きな街ではないので、ターミナルで混雑することもなく、
無事バスに乗ることが出来ました。ふぅ・・・。
ミナティトゥラン~ビジャエルモッサ間は、大体バスで4時間ほど。
バス移動もだいぶ慣れてきました。
・・・と思っていたら、途中でバスを止められて、迷彩服の人たちが乗ってきた。
軍隊のチェックが入ってしまいました。
メキシコでは、時々こういうことがあるらしいと、以前村上春樹さんの
エッセイで読んだことがあったような。
それでも、いきなり銃を持った軍隊の人たちが乗ってくると、本当に驚きます。
ここでも、東洋人は私たちだけだったので(しかも、1番前に座っていたし)、
面倒なことを言われるかなぁと思ったのですが、私たちには何もなく、
後ろの方に座っていた人と、運転手さんに少し質問をして、無事去っていきました。
あー、びびった。

どこまでも続く一本道。
ドライバーさんは暇だろうな~・・・と思っていたら、
急にハンドルを切りました。
どうやら、道端からイグアナが出てきたので、それを避けたようです。
心優しき、運転手のおじちゃん。
私は勝手に、”ロペスお父さん”と呼んでいました。
あ、ロペスさんかどうかは分からないのですが、顔がそんな感じだったから。
メキシコシティでは何とか使えた私のスペイン語。
場所を移動するにつれて、聞き取りすらままならなくなってきていたことに、
少なからずショックを受けていました。
そんな中、軽い気持ちでダンナさまに言われたことで、バス車内で悔し泣き。
悪気があったことではないと分かっているのですが、それでも折り合いのつけられない気持ちがあります。
そんなこんなで、険悪ムードのままビジャエルモッサに到着しました。
ミナティトゥランで、あまりにバタバタと宿泊の予約をお願いしたため、
果たして本当に予約が取れているのかと、心配をしていたのですが、
旅行会社のお姉さんはきちんとお仕事をしてくれていました。
泊まったのは、ホテル・プラサ・インディペンデンシア。
古いけれど、初めてポーターさんが荷物を運んでくれた!
そして、このお兄さんがとっても個性派だったのです。
何だか知らないけれど、常に薄ら笑い。
無意味にニヤニヤしているので、笑えます。
決して感じの悪い人ではなく、お仕事を一生懸命やっているのですが、
ニヤついているせいで、不真面目に見えてしまって損している感じ・・・。
ホテルの設備を説明するときも、”あは・・・レストランテ・・・あは”とか、
ダンナさまが”いいホテルですね”と褒めたときも、”あは・・・グラシアス・・・あは”とか、
こんな感じで常に笑ってるー!!!
あぁ、文章では奇妙さが伝わらないのがもどかしい。
このお兄さんのしゃべり方が、今でも私たちの間ではブームになっています。
夫婦ゲンカで気まずくなりそうになると、ダンナさまがこのしゃべり方を挟んでくるので、
うっかり笑ってしまって力が抜ける。
ある意味、このお兄さんに助けられているのかな^^;
話が少しずれましたが、険悪ムードだった私たちも、このお兄さんのおかげで仲直り・・・かな。
貴重な旅の時間を、無駄に過ごしても仕方がないので、街を散策しに行くことにしました。
私、ビジャエルモッサがこの旅で一番好きです。
ダンナさまは意外だったらしくて、とっても驚いていました。
特別なものがあるわけではありませんが、街の雰囲気がとってもいい。
ここ、長期滞在したいくらい好き!




色使いがとてもきれいです。
とってもとっても暑いところなのですが、そういう空気にピッタリ。
建物自体はヨーロッパっぽい気がするけれど、色を見るとやはりメキシコですね。
歩いているだけで、何だか幸せな気持ちになります。
さて、自分たちで探すと言ったものの、やはりパレンケツアーを諦めきれない私は、
もう一度旅行会社へ行ってみよう!と言って、探し続けました。
そしたら見つかった!
当初、ミナティトゥランで紹介されたツアーは、一人3,500ペソ(約2万5千円)でした。
それはあまりに高いということで却下したのですが、今回は950ペソ(約6千7百円)と言ってる!
しかも、バス会社主催のツアーだから、間違いなさそうだし、
これは買いじゃない?!と思ったのですが、問い合わせをしてもらうも、電話がつながらない。
私たちが訪ねたのは、午後3時過ぎ。現地はお昼ごはんの時間ですね~・・・。
昼休み、本当に働かないんだな。
いい国だな、メキシコ。
4時過ぎに来てもらえれば・・・とのことだったので、また改めて出直すことにしました。
再び旅行会社を訪ねたら、あいにく満席とのことで・・・。
あー、やっぱり自力で行くしかないかな、と思ったところ、
その会社で主催しているツアーがあるから、それはどう?と言ってきました。
ツアーの内容は全く同じ、私たち2人の貸切でツアーを出すと言っている。
ダンナさまは、またしてもここで心が動く。
しかし、私はメキシコシティでの教訓を受けて、簡単に返事をしませんでした。
”本当に安全なツアーなのか?ガイドはきちんとライセンスを持っているのか?”と、
完全に疑ってかかる私に、ダンナさまは苦笑い・・・。
そうだよね、旅行会社の人に通訳するのはあの人だもんね。
まぁ、何とか大丈夫そうだと思えたので、お願いしようとしたら、
カード払いは受け付けないと言っている。
むむ、やっぱりメキシコシティの二の舞か?!
手持ちの現金が心細かったので、トラベラーズチェックを両替したいと言ったら、
どうやら私たちがいる辺りに両替所はないらしい。
で、とても歩いていけないような遠くの場所を教えてもらいました。
仕方ない、タクシーで行くか・・・。
言われた通り、タクシーで向かいましたよ。
そしたら、開いてませんでしたよ!!
何なの、メキシコ人!!!
さすがに、これには普段温厚なダンナさまも気分を害しました。
あー、もういいやっぱり自分で行く!!と、バスターミナルでチケットを買うことにしました。
でも、ここまで来たらバスターミナルまで歩こう。
知らない街を歩くのは楽しいし。
そしたら、こんな景色に遭遇しました。

疲れてるし、もーやだ!って思っていたけれど、
素敵な景色にすっかり心がほぐれました・・・。
・・・ま、ここまでもだいぶ遠かったし、
バスターミナルはまだまだ先でしたけどね。
文句をたくさん言いましたが、何とかバスターミナル到着です。
ビジャエルモッサ~パレンケまでのバスチケットは、1人120ペソ(約850円)でした。
やはり、個人で行くほうが相当安上がりだ!
チケット購入後、バスターミナルをうろうろしていたら・・・。
あったよ、ツアーを出してる旅行会社。
チケットも買ってしまったことですし、ダメ元で聞いてみたら、
もしかするとチケットをツアーに交換できるかも、ということで。
何だよ、ここが一番親切だし。
結果、空席を調べてもらったら満席だったんですけどね。
それでも、きちんと対応してもらったから、私たちは満足でした。
これで、心置きなくパレンケへ自力で行ける!!
何だかんだと、自分たちが泊まっているホテルまで、歩いて戻ってきました。
もちろん、旅行会社のオヤジのところへは戻りませんでした。
もういいの、当てにならない案内をされたから、仕事はやらない。
いろいろなことがありましたが、何とか無事先へ進む目処も立ったので、
この日は安心して、ホテルのレストランで晩ごはん。
働き者のウェイターのおじさんが、一人で頑張っていました。
渋くてカッコいいの。
テーブルに来たとき、ちょっとニヤリとするのが、たまらずカッコいいの。
ここで飲んだ、フレッシュメロンジュースがとってもおいしかった!
氷が入っていたから、大丈夫かな・・・と心配しましたが、美味さには勝てません。
そして、メインはお魚料理にしました。
久しぶりに、私でも全部食べられた~♪
付け合せにサラダがついてきますが、かつてカンボジアで痛い目に遭っているので、
生野菜は口にしないようにしていました。
が、興味本位で少しだけ食べてみたら・・・メチャクチャ甘い。。。
まるで、ガムシロップをそのままかけたみたい。
何なの?!これ作った人味覚大丈夫?!
残念ながらおいしいとは言えず、そのまま残しました。
ここのレストランに、おじいちゃんがひとりいて、テレビを見ながらお食事をしていました。
野球中継を熱心に見ている。
メキシコは、レストランでも全席禁煙です。
タバコを吸うときは、外に出ないといけません。
で、タバコを吸いに席を立ったダンナさまが、なかなか帰ってこない。
何しているのかな~・・・と思っていたら、なんと野球中継のおじいちゃんに捕まったらしくて^^;
聞けば、幼いころからのヤンキースファンだそうで。
しかも、野球に関してメチャクチャ詳しいらしい。
メジャーリーグへ行った日本人選手のことも、本当によく知っていて、
そんな話をしていたら、なかなか戻ってこられなかったそうです。
この後、ヤンキースが負けて試合が終わりました。
そしたら、おじいちゃんがテレビを消して、席を立った。
ここのレストラン、チャンネルの主導権はおじいちゃんなのか。
またまた個性的なメキシコの方々に、たくさん笑わせてもらった日。
明日はいよいよパレンケだ!!
続く。
Ayu