たっぷり遊んだメキシコシティを後にして、ハラパへ移動です。
 
高速バスの移動は、今回が初めて。
治安を心配する私のことを考え、ダンナさまが直通の1等バスを手配してくれました。
メキシコのバスが危ないことは、以前から聞いていました。
出来れば乗りたくない、そして夜行バスは絶対に嫌!!と言い続けていたので、
なるべく私が不安にならないよう、配慮してくれたようです。
 
メキシコシティ朝8時発。
サマータイムを導入しているので、まだ薄暗いうちにホテルを出発して、
バスターミナルを目指します。
 
行ってみてびっくり。
ターミナルはまるで、空港のようでした。
 
大きな手荷物は、事前に専用カウンターに預ける。
そして、乗車前には入念なボディチェックがありました。
 
飛行機に乗るときでも、金属探知機に引っかからなかった私。
なんと、バスターミナルでは何かが反応し、念入りに調べられました。
 
1等バスは、乗る前に飲み物をもらえます。
乗客を見ているととても面白くて、私たちも含めて外国人はミネラルウォーターを、
そして、メキシコ人は炭酸飲料を選んでいました^^;
 
ハラパまでここから4時間程度。
バスのエアコンがきつくて、サンダル履きの足にはこたえますが、
しばしの辛抱だ・・・。
 
ハラパは、昔ダンナさまが住んでいた街。
あんまり感情を表に出す人ではないのですが、ハラパへ着いたら、
”懐かしい・・・”と、何度も言っていました。
ハラパは学生の街だそうです。
この街から、今のダンナさまへと繋がっているのだと思ったら、
何だか私も感慨深かったです。
 
それにしても、ここは坂道が多い。
これまで、あんまり気にしたことがなかったのですが、ここに来て初めて、
スーツケースが邪魔だと感じました。
石畳の坂道、全く転がらない!!
 
ツーリストインフォメーションで、ホテルを探そうかと思ったのですが、
インフォメーション自体が全く見当たらず。
仕方なく、以前ダンナさまが泊まったことがあるというホテルへ、直接向かいました。
 
ハラパは物価がとても安い。
今回は、ホテルリモンというところに滞在します。
何と、1部屋240ペソ(約2,000円弱)!!
 
いわゆる、安宿です^^;
エレベーターもないし、部屋も狭い。
床にはアリがいる・・・。
 
それでもベッドは清潔ですし、きっちりお掃除もしてくれています。
何より、メキシコは古いホテルほど、タイル張りのメキシコらしい建物になっています。
虫の侵入は気になりますが、雰囲気がいいので良しとしよう。
 
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街を散策しながら、お昼ごはんを探します。
この旅初の、コミーダ・コリーダ(定食)にしよう!
 
イメージ 6写真で見ると、ぐっちゃぐちゃですね^^;
 
ごはんの横に見える、緑色の平たいヤツが、
サボテンです。
やはり、お肉料理が多くてサボテンくらいしか
食べられるものがなかった・・・。
 
ネバネバで、案外とクセもなく食べやすいです。
この他に、トルティージャもつきます。
一番手前の黒っぽいのが、フリホーレス。
小林聡美さんは、”塩あんこ”と言っていました。
まさに!!
でも、とってもおいしいよ♪
 
ハラパの街並み。
イメージ 3あまり観光するところはないと言いますが、
美しい街です。
 
ハラパはベラクルス州の州都。
ベラクルスのコーヒーは高品質だそうで、
カフェやコーヒー豆を売っているところが、
あちこちにありました。
 
せっかくなので、私もカフェ・コン・レチェを戴きました。
ミルク多めのコーヒー。おいしかったです。
 
 
 
イメージ 4
公園から街を望む。
こちゃこちゃした建物がたくさん見えて、
あ~、外国だぁ・・・って思いました。
 
本当に、公園でぼーっとしていても、とても楽しい。
っていうか、そのくらいしかすることがない(笑)。
 
あちこちでカップルがいちゃついています。
もー、見ていられないほどのいちゃつきっぷり。
日本人、まだまだかわいいなぁ・・・。
 
 
 
 
そんなことをしていたら、向かいの役所でデモ隊が吠え始めた!
あまりに暇なので、私も見学しましょ。
 
イメージ 5
多分、メキシコ人はお祭り感覚でデモをやってるね。
仮装している人もいるし、カメラを向けると手に持っているポスターを見せながら、
ポーズをとってくれる人もいるし。
 
いつの間にやら、アイスクリームを売る人も現れたりして、まさに祭り。
みんなカメラや携帯で撮影していました。
 
前を通る車やタクシーも、クラクションを鳴らして応援。
で、飽きたらそれぞれ勝手に解散。
 
いいじゃないの、こういう国民性。
 
 
 
 
 
この日の夜は、ダンナさまがこちらに住んでいた時にお世話になった方に会いました。
メキシコ人の奥様と日本で知り合い、14年前にこちらへ移住してきたそうです。
 
いやいや、あまりに痩せているのでびっくり!
 
唐辛子があまり好きじゃないんですって・・・。
多分、メキシコ料理に飽きてしまっているのでしょう。
しきりに、日本食を懐かしがっていました。
 
出発前に連絡を取っていたわけではなかったようで、
そんな状況を知っていれば、日本食を差し入れしたのに・・・と、本当に後悔しました。
うちの自慢のお米を、本当に食べてもらいたい。
 
あの痩せた身体を見たら、何とかしてあげたくなる。
送料が掛かってもいいから、お米を送ってあげようかなと、ずっと考えていました。
 
穏やかで、とても優しい方です。
ダンナさまと二人、思い出話に花を咲かせている姿は、とっても良かったなぁ。
 
こちらに来る前、ハラパは本当に安全な場所だと、ダンナさまから聞いていました。
でも、実際こちらに住んでいる方のお話を聞いたら、ここ最近で急激に治安が悪化したとか。
以前は夜に女性が一人で外出しても、まぁ大丈夫だったそうですが、
今はダメみたいですね。
それを聞いたダンナさまは、何とも淋しそうでした。
 
何事も、変化するのは仕方がないこと。
でも、自分がかつて住んでいた場所が変わってしまうのは、とても残念だろうなと。
いろいろなことを考えさせられました。
 
私たちは、一時的に通過するだけの人間。
でも、この地で生きていく人は、そういう変化も受け入れていかないといけないのでしょう。
 
”自分の子供に、何かあったら地面に伏せろ!と教えているとき、
タクシーに乗ったら、必ずナンバーを連絡するように言っているとき、
日本のほうが良かったのかも・・・と、思うことがある”
 
そうおっしゃっていたのが、とてもとても印象的でした。
 
結局この日は、夜中1時過ぎまで一緒に飲んで、タクシーでホテルに帰りました。
 
続く。
 
 
Ayu