メキシコでは、建物内はほとんど禁煙。
ホテルも例外ではなく、ロビーですらタバコを吸うことが出来ません。
私にとっては非常に喜ばしいことですが、喫煙者のダンナさまは、
いちいち外に出てタバコを吸っていました。
ホテルの内部はダメだけれど、門を出て道端で吸う分には構わないらしい。
で、吸い殻のポイ捨てについては、気にしないらしい。
日本と反対。
普通に考えたら、街を汚すほうが問題だと思うんだけど。
ダンナさまがタバコを吸いに行ったとき、カンクン旅行の件で揉めた、
旅行会社の男に会ったそう。
彼は、”昨日は全く眠れなかった。どうやってお金を工面しようかと考えていた。
少し協力してもらえないか?”と言っていたそうですが、
きちんと仕事をしなかったアンタが悪い、ということで、応じなかったようです。
当たり前だし!
時差ぼけなのか、普段はスッキリ目覚める私も、朝から出掛ける気力がなく。
朝食は、ダンナさまが買って来てくれたものを、部屋で食べました。
私が食べたものは、タマーレス。
古代マヤの伝統料理で、とうもろこしの粉の中に、お肉や野菜を入れて、
とうもろこしの葉で包んで蒸したものです。
私たちが食べたものは、バナナの葉で包んでありましたが、
道端のあちこちで売られている、メキシコらしいお料理です。

唐辛子の辛さがとてもおいしい。
おやつ感覚で、ぱくぱく食べられます。
辛さにだまされてしまうけれど、この中には
大量のラードが使われているらしい。
普段あんまり油っぽいものを食べない私は、
ちょっと重かったのですが、これには今後何度も
お世話になりました。
ただ、鍋から出したものを、プラスチックトレイに
乗せて出してくれるので、服を汚さないように
気を付けて食べなきゃ!!
あとは、サブリートスというポテトチップスを。
メキシコ、スナック菓子が本当においしいのです。
サブリートスは、通称”もぐもぐセット”と勝手に名付けて、事あるごとに買っていました。
バスの中や、街を歩きながらもぐもぐ・・・。
朝食後は、エアメールを出しに郵便局へ。
街をブラブラ散策しながら行きましたが、メキシコシティは楽しいね。
街並みがすごくきれいで、何枚も写真を撮りました。


ここは、景観保護をしている場所らしく、マックもこんなにシックです。
京都や奈良みたい。
余談ですが、メキシコ人は靴に対するこだわりが、本当に強い。
みんなピカピカの革靴を履いています。
靴よりも、素足のほうが汚い!っていう考え方なんだって。
なので、こんなお仕事をしている方がたくさんいました。

靴磨き屋さん。
これ、街の中に本当にたくさんいるのですが、
どこもそれなりに繁盛しているようです。
私はどうせ徐々に暑い地方へ移動するから・・・と、
ずっとサンダル履きだったのですが、そんな人はほとんどいません。
なんだかちょっと恥ずかしかったなぁ・・・。
手紙を出しに行った郵便局も、古くて素敵な造りでした。
カジュアルな服装では、入るのがためらわれるような雰囲気。
でも、負けずに入りましたけどね。
で、記念撮影もしましたけどね。
日本までは、ハガキ1枚15ペソ(約120円)でした。
ここはメキシコ、果たして無事届くのやら・・・。
その後、ダンナさまに付き合って、本屋へ行きました。
いろいろ本が必要な人なのです、あの人。
私も本屋は大好きなので、言葉は分かりませんが、あれこれ物色しました。
メキシコは芸術家の方が非常に多いので、アート関連の本がとても充実していました。
そして、いちいちおしゃれ。
そんなことをしていたら、本屋の店員のおじちゃんが話しかけてきました。
どうやら日本人の知り合いがいるらしく、日本語を使いたくて仕方がない様子。
たくさん知っていたようですが、忘れてしまったものも多かったらしく、
なかなか言葉が出てこなくてがっかりしている姿が、とてもかわいかったです。
スペイン語と英語を交えながら、いろいろとお話を聞きました。
聞き取りは何とか出来ても、話すほうが全く追いつかない私は、
気の利いた返事を出来なかったのですが、帰り際に”大切なことが書いてある本だから”と、
1冊の本を私にプレゼントしてくれました。
ダンナさまに聞いたら、チランバランと言って、日本の古事記のようなものだそうです。
1冊50ペソ(約400円)。こちらの物価を考えたら、決して安いものではありません。
予想外の展開に、とても驚き、そして嬉しくて幸せな気持ちになりました。
あぁ、こういう出会いが旅をますます面白くします。
結局、ダンナさまが本を購入するため、クレジットカードで支払いをしようとしたら、
”カードリーダーが壊れていて、来週まで直らないから、また来て”と言われ・・・。
さすがメキシコ、仕事が雑です(笑)。
現金で購入するには結構な額だったので、とりあえず取り置きをお願いして、
どうするか考えることにしました。
(実は、時間がなくて取りにいけませんでした・・・。ごめんね、本屋さん)
その後、ダンナさまのお友達と会うことにしていたので、ホテルへ戻ることに。
帰る途中、上のシックなマックで、アイスを買いました。
ソフトクリームが1個6ペソ(約50円)。安いー・・・。
メキシコは物騒だからと、現金の管理は全てダンナさまがしてました。
お小遣いをもらって(笑)、初めてのおつかい。
”バニラで、コーンはオレオじゃなくてノーマルなものを!!”
片言ながら、何とかアイスが買えました。まるで子供・・・。
11時にホテルで待ち合わせをするのは、メキシコ人のCAさんファミリー。
以前ダンナさまがメキシコから戻るときのフライトで初めて会い、
話をしたら意気投合して、なんだか知らないけれど京都の案内をしたそう。
以来、時々連絡を取り合っていたそうなのですが、今回のメキシコ滞在で、
遺跡に連れて行ってもらえることになりました。
初めてお会いしたアナさんは、もーメチャクチャ美人。
子供のイサベラちゃんも、本当にかわいい。
車で、ダンナさまのアンヘルさんが待っていてくれましたが、この人もとても素敵で優しい。
アンヘルさんの運転で、いざ出発!
遺跡に直行すると思いきや、最初にご自宅へお邪魔することになりました。
その家がすごかった。庭に日本庭園があったもん!
仏像が鎮座していて、ちょっとした池には小さい鯉も泳いでいました。
日本、大好きなんだねぇ・・・。
ちなみに、アナさんご夫妻は私よりほんの少しだけ年上。
この若さで、あの家はすごいわ、ホント。
少しゆっくりしてから、いよいよ遺跡を目指します。
これから行くのは、テオティワカン。
ここ、世界遺産なのですが、不思議なことに遺跡へ案内する標識が全くない。
アンヘルさんも、ガソリンスタンドや物売りさんに道を聞きながら向かっていました。
聞けば、以前はあったとのこと。
いつの間にやらなくなったようで、アンヘルさん曰く”それがメキシコだから・・・”。
しばらく走っていると、遠くからも見えるほど大きなピラミッド!!!
これまたテンションが上がります~♪
ピラミッドへ向かって歩いていると、物売りの勧誘がうるさい!!
私、基本的にどこへ行っても無視するのですが、ダンナさまは足を止めてしまう。
メキシコの人たちの暮らしが分かるだけに、奉仕の心があるようです。
結局、メキシコ独特の織り方をしているブランケットと、ピアスを買いました。
まぁ、いい買い物だったのかも・・・。
そんなこんなを終え、いよいよピラミッドに登ります。
最初は太陽のピラミッドから。
実はお盆明けからずっと風邪をひいていて、咳が止まらず大変だったけれど、
ゆっくり石段を登って、頂上へ到着しました。
この絶景!!

苦労をした甲斐がありました。
大昔の人たちが、どんな想いでこのような大きなものを作ったのでしょうか。
なんとなく、エネルギーをもらえるような気がして、頂上でしばし遠くを眺めていました。
次に、もうひとつのピラミッドである、”月のピラミッド”を目指します。
でも、イサベラちゃん(3歳)が他の遊びに夢中になってしまい、ひとりにする訳にもいかず、
私がくっついて行ってお付き合いをしました。
そう、私のスペイン語能力では、大人の会話には入っていけないからね・・・。
ずっと、棒で地面を突っついているので、”何を探しているの?”と聞いてみたら、
”赤くてちっちゃいお友達!”と言っています。
そうか、アリのことか・・・と思ったのも束の間、イサベラちゃんは持っていた棒で、
アリをブスブス刺していました^^;この子・・・。
月のピラミッドは、太陽のピラミッドに比べて小さかったので、余裕で登れる!
と思いきや、石段の高さが中途半端に高くて、結構苦労しました。
こっちは、太陽のピラミッドより空いていたな・・・。
太陽のピラミッド~死者の道~月のピラミッドへ。
なんだか物騒な感じですが、本当にスケールの大きな遺跡で感動しました。

月のピラミッドから、太陽のピラミッドを眺める図。
まっすぐ伸びている道が、死者の道です。
充分に遺跡を満喫してから、今度はアナさんおススメのレストランで食事をしました。
ここがとても面白くて、洞窟の中にあるレストラン。
私はここで、サボテンのスープを食べました。
ネバネバがとってもおいしくて、身体に良さそう~♪
ダンナさまが頼んだのはこちら。
さて、なんでしょう・・・?

だって、”これ何?”って聞いても、教えてくれなかったもん。
で、”少し食べてみるか?”って渡してくれたとき、
やたらサルサやライムで味付けしてたもん。
”そんなことしないで、そのままちょうだいよ!!”って言って、
食べたら答えを教えてくれました。
はい、アリの卵~♪
予想していたことだったので、別に驚くこともなく。
で、肝心のお味はよく分かりませんでした。
出てきたら食べるだろうけど、自ら進んでは食べないかな。
朝からたっぷり遊んで、帰りの車内では話に着いていけなかったこともあり、
気付けばぐっすり・・・。
本当に疲れました^^;
夜は何もする気にならず、近所のお店でケサディージャをテイクアウト。
そんな感じの簡単な夕食で、楽しい1日が終わりました。
続く。
Ayu