メキシコに行きたーい!!と言い続けること10年。
 
偶然なのか必然なのか、元メキシコ在住のダンナさまと出会い、
ハネムーンの行き先は迷わずメキシコに決めました。
 
今思えば、なんでそんなに行きたかったのかな?
よく分かりませんが、とにかくメキシコ!だったのです。
 
なかなか行ける距離ではないので、行くならば最大限に長く、と言うわけで、
今回16日間の旅をすることにしました。
航空券と、初日の宿泊だけ手配して、あとは現地で決める成り行き任せの旅。
果たして、どんなことが起こったのでしょうか・・・?
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結果、それはそれはトラブル続きの旅でした^^;
でも、それを笑い飛ばして旅のエネルギーに変えました。
 
ちょっと長い話になりそうですが、宜しければしばしお付き合い下さいm(_ _)m
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引っ越しして1週間程度での旅立ち。
部屋の片づけもそこそこに、面倒なことは全て見ない振りをして、
出発の日を迎えました。
 
戸締りをして、最終的な持ち物チェックをして・・・と、ふと私が目に付いたのは、クローゼットの扉。
引っ越してからずっと、開けっ放しにしていたのですが、”地震が来たらやだなー・・・”と、
閉めてから家を出ようとしたのです。
 
そしたら、まんまと扉が外れました。
 
時間がない中、ダンナさまと悪戦苦闘。
扉は重いし、なかなかはまらない。
お互いに、”何でこのタイミングで?!”と、イライラは募るばかり・・・。
 
”もういいよ!!そのままにして行こうよ!!”と、自分で外したくせに私がブチ切れて、
一触即発のピリピリムード。
ハネムーンって、幸せいっぱいなものではないのかしら・・・。
こんな感じでは、先が思いやられるなー。
 
ゴタゴタしつつも伊丹空港へ到着したら、台風の影響で機材繰りが上手くいかなかったらしく、
成田行きの飛行機が45分遅れ。
私たちの便に、直接天候の影響はなかったものの、成田空港では全くゆっくりすることが出来ず、
バタバタと出国することになりました。
久しぶりの海外旅行なのに、免税店すら行けなかった。
全く、もう!!
 
成田からは、アメリカン航空にてダラスまで。そこからメキシコシティ行きの飛行機に乗り換え予定。
今度は成田空港にて、滑走路が混雑していたため駐機場で30分の待機。
実際飛行機が飛び始めたら、今度は向かい風の影響で到着が遅れるとのこと。
 
14時間弱のフライトを終え、結局ダラスへは1時間ちょっと遅れての到着となりました。
 
さて、アメリカに着いたものの、この国は用事がなくても一度入国をしないといけないので、
入国審査の列に並びます。
この時点で長蛇の列。乗り継ぎ時間のない私たちは、何とか急いでやってもらおうと思い、
交渉したのですが、空港スタッフが使えない老人で、とにかく並べと言う。
 
で、別なスタッフの人に声を掛けたら、若干早めに通してくれたものの、
それでも指紋を取ったり写真を撮ったりするので、本当に時間が掛かる。
何とか抜けて税関へ行ったら、今度はスタッフがいない。
 
別な窓口を案内されて向かったものの、急いでいると言っても、
とにかく”待て!並べ!”の一点張り。
結局ここで30分くらいロスしたと思う。
そして、どうなったかというと・・・。
 
はい、飛行機に乗り遅れました。
 
アメリカン航空のスタッフが時間を変更してくれたのが、予定より2時間後の便。
結局私たちは、意味なくダラスで待ち時間を過ごすことになりました。
 
もー、何なのこの国!!!
 
ふてくされて出発ロビーで座っていたら、後ろに座っていた外国人ファミリーが話しかけてきました。
話の内容は”知り合いに電話をしたいから、携帯を貸してほしい”という話のようで。
あまりに唐突だったので、話を聞き間違ったかと思った私。
聞いてみたらメキシコ人だったので、”ダンナがスペイン語を話せるから、ちょっと待って”と言いました。
 
すると、話しかけてきた女の子は、”この人は日本人だけど、ダンナさんがスペイン人らしいよ”と、
家族に伝えているのが聞こえて来て、それってどうなのー・・・・。
私、そのくらいのスペイン語は聞き取れるんですけど。
そして、誰も”ダンナが外国人”なんて言ってないんですけど!!
 
何も知らずに戻ってきた、思いっきり日本人のダンナさまを見て、
メキシコ人ファミリーは非常に驚いたことでしょう。
 
ダンナさまを交えて、いろいろな話をしましたが、偶然にも私たちが今後訪れる街の方々でした。
そして、話しかけてきた女の子は、ダンナさまが以前留学していた大学に通っていたのでした。
 
”人生に偶然はない。この出会いも必然だったのだ”
メキシコ人のお父さんの名言。
 
そうね、飛行機が遅れたからこそ、こんな素敵なご家族に会えたんだよね。
そう思うと、この旅が素敵なものになるような気がしてきました。
そして、何があっても楽しんで過ごせるような気がしてきました。
 
19時半の飛行機で、3時間弱のフライト。
メキシコシティを初めて空から見たときには、あまりの綺麗さに声をあげました。
柔らかいオレンジ色の灯りが、たくさんたくさんちりばめられていました。
それだけ大きな都市だということなのでしょう。
 
以前、”飛行機から見たメキシコシティは、宝石箱みたいだった”という話を聞いたことがありましたが、
まさにそんな感じ。
空港が街の中にあるので、光の塊の中に着陸していくような感じです。
 
なんだかんだと、家を出てから30時間程度。
ようやくメキシコに着いたのかと思ったら、涙が出そうでした・・・。
 
が、感動もここまで。
 
到着して、荷物を受け取ろうかと思ったら、届いていませんでした・・・。
しかも、同じような人たちが何人もいる。
ダンナさまがスタッフに状況を聞いてくれたところ、”他の便に乗っているから、
今頃空を飛んでいるんじゃないかしら?”とのこと。
 
預入荷物紛失の書類を作ってもらい、とにかく到着次第ホテルに届けてもらうことにしました。
念のため、と思って、下着と着替えを手荷物で持ち歩いていて、本当に良かった。
 
仕方がないので、とりあえずホテルへ向かうことにしたのですが、その前にトイレ。
そしたら、個室4つのうち2つが壊れて使えない。
1つは詰まっていて大惨事・・・。
早くもメキシコの洗礼を受けたようです、私。
 
もう、極限状態にお腹が空いていたので、空港内のセブンイレブンにて、
ドーナツを買いました。
メキシコ初の食事が、ドーナツにミネラルウォーターか。
だって、コンビニのサンドイッチはハムサンドだけなんだもん!!!
 
腹ごしらえをして、タクシーでホテルを目指します。
メキシコシティは大都会。
でも、通りによっては治安の悪さが目立つようなので、夜は特に気をつけなきゃ。
 
道の途中、口から火を噴くパフォーマンスをして、お金を稼いでいる人がいました。
こういうの、よく聞いていたけれど本当にあるんだな。
 
これから私たちが泊まる、ホテルイサベルは、設備の古さが目立つものの、
内装がオレンジ色で、とってもかわいらしいホテル。
部屋の天井が高くて落ち着かなかったけれど、とっても広い部屋で快適。
 
この日、結局夜中の2時過ぎに遅れていた荷物が届き、
私たちの長い長い1日が終わりました。
 
あー・・・。
本当に疲れた・・・。
 
続く。
 
Ayu