昨日、夕食を食べていたとき、うっかり箸を噛んだら、
折れてしまいました。

結構気に入っていた箸だったので、がっかりしましたが、
仕方なく新しいものを買うかー・・・と思っていたのに、
今日仕事が終わったらすっかり忘れてしまって、
さてどうしようかと、考えていました。

ふと思いついたのが、ベトナム人にもらった箸のこと。
今から5年くらい前、ベトナムへ行ったときに、
仲良くなったお店の店員さんがいました。
おしゃれな雑貨屋さんで、たまたま入ってみたら、
レジのところで日本語を勉強していて、
私が日本人だと気づいたら、覚えたての日本語で、
話しかけてきたのです。

それがきっかけで親しくなり、何度かお店へ足を運んで、
いろいろおしゃべりをしました。
日本へ帰る直前、旅行中に食べようと思っていた、
日本から持って行ったお菓子が大量に余っていたので、
せっかくだからとその子にあげたのです。

そしたら、そのお礼にと、フォーを入れるお椀と、
お箸のセットをくれました。
お店の商品なのに。

何だかもったいなくて、ずっと使えずにいたのですが、
ものは使ってこそ活きるのだ、と思い直して、
せっかくの機会なので、お箸を使うことにしました。

久しぶりに目にしたお箸は、とても懐かしくて、
あの時のいろいろなことを思い出しました。

使ってみたら四角くて、さらに妙に太くて、
持ちづらいし食べづらいのですが、それでもこの感じが、
ベトナムだったなぁ・・・と、しみじみ。
向こうでフォーを食べたときも、箸が太くてやたら掴みづらかったので。

まさか、こんな日本の片隅で、今頃使われることになるなんて、
お箸をくれた“るりちゃん”も、思ってもみなかったでしょう。

思い出って素敵。

ふとした瞬間に、些細なことを思い出して笑顔になれるのは、
とても幸せなことですね。

これからも積極的に、思い出づくりをしていこう。



Ayu