週末は、珍しく芸術に触れてました。
友達が、わざわざ金子みすゞ展のチケットを送ってくれたので、
楽しみに見に行ってきました。
予想以上の混雑で、驚きました。
年配の方が多かったかな・・・。
恥ずかしながら、金子みすゞに関しては、”みんなちがって みんないい”くらいの
知識しかありませんでした。
古い文学は、あまり得意ではなくて・・・。
童謡詩人らしく、かわいらしい言葉がたくさん並ぶ作品ばかりですが、
じわりと心に響いてきて、感動してしまいました。
目線が、とても温かいのです。
26歳で服毒自殺をしたことも、今回初めて知りました。
あれほどの才能がありながら、若くして命を絶ってしまったことは、
とても残念で仕方がありません。
中でも、私が一番印象に残った作品は、”失くなったもの”です。
”失くなったものはみんなみんな 元のお家へかえるのよ”
この一文が、とてもとても深い。
ものもいのちも、必ず元のお家へ帰るのだと思ったら、
ほんの少し気持ちが楽になる気がします。
最終的に全てのものは、辿り着くべきところへ行き着くのだと思えます。
昨日は、”それでも咲いていた千年桜”という写真展を見に行きました。
週末に妹が見てきて、とても良かったと言っていたので、どうしても見たくて。
仙台在住で、全国の桜の写真を撮影している写真家さんの写真展でした。
例年と違うのは、震災後春を迎えて咲いた桜を、撮影し続けたこと。
がれきの中、塩水に浸かりながらも花を咲かせた桜。
枝が大きくえぐり取られたような桜。
木の幹が燃えてしまったけれど、それでも花を咲かせた桜。
一番印象的だったのは、確か陸前高田の桜だったかな。
津波の中を踏ん張って残った桜の枝には、養殖用の牡蠣のロープと貝殻が、
たくさん絡み付いていました。
それでも、咲き続けた桜の姿です。
もう、何とも言えませんでした。
あまりにも健気で、たくましくて、強くて、立派で。
やっぱり、自然の力には勝てないと思いました。
それが自分本来の姿であったとしても、どんな状況であれ、
毎年律儀に花を咲かせる桜。
桜の花にここまで感動するのは、やはり私も日本人なのだと思いました。
守って行きたい。
こうして残ってくれた、大切な大切な桜を。
さまざまな角度から元気をもらい、また今日も頑張れます。
本当に、ありがたいことです。
Ayu