週末で、東日本大震災から1年になります。
あれほどの大きな震災は、今後ないと思うけど・・・。
ないと願いたいけど・・・。
万が一のことを考えて、あの時私が感じたことを、書き留めておきたいと思いました。
もしどこかで大きな災害があった時、役に立つかも知れないから。
ようやく、少し冷静に振り返れるようになってきました。
阪神大震災を経験している本社からの支援物資は、さすがだなと思うものが多かったです。
中でも一番驚いたのは、大量のポリタンクに入った水道水。
これは思いもよらなかった、ありがたい支援物資でした。
ミネラルウォーターを送るのは、よくある話。
でも、水を使うのは口に入るものだけではないのです。
食器を洗ったり、トイレを流したり・・・。
幸い私のところは、断水にはなりませんでしたが、
水道が止まった人たちが、一番苦労したと言うのが水汲み。
汲めるところがなかなかない上に、相当な重労働です。
だからこそ、水道水を送るのはナイスアイディアだなと。
あの時は、ポリタンクも全然入手出来ませんでしたし・・・。
それから、サランラップ。
最初、”何でこんなにサランラップばっかり?”と思ったのですが、
食器を洗えないときに、お皿に敷いたり、食品を包む以外にも重宝しました。
これも、なかなか思いつかなかったなぁ・・・。
乾電池を戴くことも多かったのですが、これは案外と私には不要でした。
まず、電池を使って動かすものが、私にはあまりなかったのです。
懐中電灯も、携帯の液晶画面で代用していました。
ラジオを持っていれば、電池が必要だったかも知れませんが、あいにく我が家にはラジオがなくて。
食べるものでは、私がリクエストして戴いたのが、切り餅。
みんなからは不評でしたが、私は正解だと思っています。
お水が心細い中で、火があれば簡単に調理が出来て、腹持ちがいいお餅は、
個人的には本当に重宝しました。
聞けば私の母も、真っ先にお餅を買いに走ったと言います。
やっぱ親子だねぇ^^;
とにかく食べたかったのは甘いもの!
チョコレートは何とか確保出来ていたけれど、クリーム系の食べ物には飢えてたなー・・・。
普段は全く欲しいと思わないのに、バターや牛乳が恋しくなりました。
あと、菓子パンね。
お米は我が家にたっぷりありましたし、支援物資で戴くこともありましたが、
とにかくパンが手に入らなかった。
ドラッグストアで並んでまで買ったものは、歯磨き粉・固形石鹸・ハンドクリーム。
お湯が全く使えなかったので、時期的にも手荒れが酷くて・・・。
ハンドクリームなんて、贅沢品だから我慢しなきゃ!って思っていたけれど、
あまりに無残な手に、どうしようもなくて買いました。
でも、選べるほどの種類はなかったな・・・。
私が普段使いしているもので、役に立ったのは、ファンケルのボタニカルピュアオイル。
普段、ドライヤーを使う前に使っているのですが、このオイルは万能。
全身どこにでも使えます。
水の節約のため、髪を洗ってもコンディショナーまでは使えませんでした。
そんなとき、トリートメント代わりに使用。
他にも、ハンドクリームがないときに手に塗ったり、皮膚がカサついたときに塗ったり。
本当にお世話になりました。
精神面では、あれほど好きだった音楽も読書も、しばらくは一切出来なかった私。
音楽を聴こうとか、そういう気持ちにはならなかったんですよね。
そんな状態は、気持ちに余裕が出るまで数ヶ月続きました。
読みたかったもの、聴きたかったものは、今起きていることの情報だけでしたね。
それから、みんなからの安否確認のメールも、ありがたいけど複雑でした。
携帯のバッテリーが減って行くのが、とにかく怖かった。
みんなこちらの状況を知りたいから、”無事”と返信したら、立て続けに質問が来たこともありました。
気持ちは分かるけど、停電中には酷ですよ・・・。
だから、ブログで情報を発信できたのは良かったです。
心配な人は、ブログを見に来てくれたらいい。
実際、果たして私が生きているか分からなくて、連絡出来なかったけれど、
ブログを見に来て安心したと言われたことがありました。
みんながパニックになっているときだからこそ、冷静に相手のことを考えたいなと思いました。
想定外だったのは、揺れが激しすぎて、電球が切れてしまったこと!
停電が解除された後も、ユニットバスの電気が使えなくて困りました・・・。
交換しようにも、お店が開いていなくて買えない。
もしくは、売ってない。
前の職場のボスから戴いて、とても助かったなぁ。
そうそう、常備するなら箱ティッシュよりもトイレットペーパーを!
箱ティッシュはトイレットペーパーで代用できるけれど、その逆は出来ません。
トイレに流せないから・・・。
震災以降、我が家はトイレットペーパーのストックが増えました。
想定外の出来事ばかりだったけれど、そんな中で知恵を出し合って、
試練を乗り越えられたのは、本当に良い経験でした。
ピンチのときほど、人間性が表れます。
大変な中でも、他の人に優しく出来る人。
自分を守る為に、必死になる人。
家族の為に尽くす人。
そのどれも、間違いではないと思う。
私も、たくさん人に迷惑を掛けました。
思い通りにいかないことばかりで、悲しいことも多くって、
イライラしたり、やり場のない怒りをぶちまけたりしました。
あの時は仕方なかったね。
誰にも余裕はなかった。
今だからこそ、気づくこと。
あの時のことが、だんだん遠い昔の記憶になってしまうけれど、
決して忘れてはいけないこと。
日本中から、世界中から、たくさんの支援を戴きました。
次は、私たちの番。
どこかで何かがあったら、適切な支援をしたい。
その勉強をさせてもらったのかも知れないです。
また何か思い出したら、書いておこう。
きっと何かの役に立つかも知れないから。
Ayu