今年も多くの七夕飾りが仙台の街に並びました。
去年の今頃は、まさかこんな気持ちで七夕の日を迎えるとは、
想像もつきませんでした。
あれから、もうじき5ヶ月。
復興と鎮魂をテーマに掲げ、開幕した仙台七夕祭り。
例年だと、3月くらいから準備を始めると聞きます。
時間がない中、よくぞこれだけの飾りを
制作したなぁと思いました。
お祭りのわくわくした雰囲気はありつつ、
どこかしっとりとしていたのは、千羽鶴が多かったから。
そして、吹き流しに込められた、今は亡き方々への想い。
般若心経が書かれた吹き流し、今まで見たことがありません。
毎年、七夕祭りを楽しみにしていた人もいたでしょう。
今年も、当たり前のように七夕を見られた自分が、
どんなに特別なことか。
日本各地から、そして世界から、たくさんの短冊が届いていました。
“東北大好き”
“一日も早い復興を願って”
“来年もまたここで会いましょう”
そんな文字を見るたびに、涙が溢れそうになりました。
被災者の方々が、避難所で作った七夕飾りには、
感謝の気持ちがたくさん書かれていました。
人と人とのつながりの温かさ、優しさが、今年はたくさんありました。
ツアー客の方々も、たくさんいらしていました。
まだまだ不安定な状況が続く中、
遠くから来て下さったこと、本当に嬉しかったです。
仙台暮らしも長くなりましたが、今年は全てが特別に感じます。
“感動”なんて言葉では表せない気持ちが、
じわりと私の心を熱くしています。
東北に住む私たちは、本当に幸せです。
七夕飾りを見て、決意を新たにしました。
戴いた命を無駄にせず、全力で私の人生を生き抜きます。
そして、皆さんの優しい気持ちは、決して忘れません。
ありがとう。
Ayu