おかげさまで、無事京都から帰宅しました。
 
片道5時間の新幹線移動、一時はどうなることかと思いましたが、
過ぎてしまえばあっという間です。
今日は無理して遠出をせず、歩いて行ける範囲をプラプラしていました。
 
好奇心旺盛な父は、長旅の疲れを物ともせず、昨夜はいつも以上に夜更かしをしたはずなのに、
今朝は5時ごろから散歩に出かけ、開門前のお寺の周りを散策していたようです。
地図も持たず、成り行き任せに歩いていたら、東寺と西本願寺に着いてしまったと、
嬉しそうに話していました。
 
それで勢いがついたのか、父は一人行動をしたくなったようだったので、
とりあえず東寺だけはみんなで行くことにして、その後は自由行動にすることにしました。
 
今回は、とてもいい時期に当たっていたようで、東寺の五重塔の内部を特別公開しており、
更に、何故か藍染友禅の展示もしていました。
仏像に目がない父と、社寺仏閣には全く興味のない、和裁士の母。
一緒に行動するのは、なかなか難しいなと感じていたところだったので、
東寺での思わぬ出来事は嬉しかったです。
 
その後、駅付近までみんなで戻ってきて、父は近くで見つけた本屋を巡り、
母はデパ地下でお土産を物色していました。
非常にテンションが上がってしまった母は、元々振る舞い好きな性格のせいもあって、
お土産を盛りだくさん購入。
宅配便で送った方が良かったのでは・・・?と思うほど、たくさん荷物を増やして帰っていきました。
 
楽しい時間はあっという間で、みんな名残惜しい気持ちを抱えつつ、
新幹線ホームへ向かったときのこと。
本当に偶然、私たちの隣のホームで、舞妓さんと芸妓さんが新幹線を待っていました。
 
今回15回目の京都でしたが、私が過去舞妓さんの姿を目撃したのは、たったの2回だけ。
京都は最後に、私たち家族に素敵な演出をしてくれました。
 
思えば、今回は奇跡の連続。
帰りの新幹線の中で、実は妹が数日前まで身体の調子を悪くしていたことを聞きました。
心配させると思い、黙っていたようです。
こっそり病院へ通い、何とか回復したのが先週木曜日の話。
本当に、ギリギリで身体の調整をしたのだなぁと、とても驚きました。
 
それから、一番の奇跡は1度も道に迷わなかったことです。
 
なるべく両親に疲れさせないように、無駄な行動を極力減らすよう神経質になっていました。
私は極度の方向音痴。だから、本当にプレッシャーだったのです。
地図を見ながら歩くのは、不安になる分気持ちの負担も大きいですし、
間違ったときに修正できなくなって、焦る可能性があります。
だからこそ、なるべく目的地まで1度で到着出来たらいいなと思っていて・・・。
 
今回、道の間違いどころかバスの乗り間違いもなく無事に終了できたのは、
神様が助けてくれたとしか思えません・・・(苦笑)。
とりあえず、”何のために何度も京都へ来ているの?”と、家族に不信感を持たせずに済んだのは、
本当に良かったなぁと。
 
でも、誤算もありました。
 
家に着いて気づいたのですが、父親がこっそり、”2人で夕食でも食べなさい”と、
私のバッグに現金を入れてくれていて・・・。
母から聞いたのですが、父は私たちに金銭的な負担を掛けたのではないか?と、
昨夜もずっと気にしていたようなのです。
 
私たちが勝手に企画して、そのつもりで準備をしていたのだから、甘えてくれて良かったのに。
ただ、”楽しかった”と言ってもらえるだけで、とても嬉しかったのに。
だから、気にしなくて良かったのに・・・。
 
何だかやりきれなくなって、友達にメールをしました。
そしたら、”娘はいつまでたっても、たとえ大人になっても、親にとっては娘なんだよね。
 うちの親もそういうとこある”って返信があって・・・。
 
いつまでも、親子が逆転することはないんだな。
当たり前のことだけど、だからこそ親の愛情をとても温かいと感じました。
 
喜んでもらおうと思って企画しましたが、結局は私が一番幸せだったかも。
大好きな京都へ1ヶ月の間に2回も行けて、楽しい時間を過ごせて。
何だか、全てに感謝したい気持ちです。
 
今日はちょっと疲れているので、写真の整理が出来そうもありません。
これから少しずつ、片付けて行こうかと思っています。
 
それでは、おやすみなさい。
 
 
Ayu