”これ、面白いから読んでみて!!”
妹が、1冊の本を置いて帰りました。
”阪急電車”
普段、ノンフィクション専門で、フィクションはほとんど読まない私。
でも、”この本なら読めると思う”と言われたので、電車も好きだし、読んでみることにしました。
舞台になっているのは、阪急今津線。
宝塚駅から西ノ宮北口駅までを往復する、各駅ごとに物語が設定されています。
これ、本当にありそうな話。
電車の乗客の私生活を垣間見るような、とってもリアルな小説です。
当たり前ですが、電車に乗っている人それぞれに、その人の人生がある。
他の人が知らない毎日がある。
今は、全く電車とは無縁の生活を送っている私ですが、
学生時代は地元から仙台まで、電車通学をしていました。
いつも同じような時間の電車に乗っていたので、当然乗客の中には顔見知りの人も出てきます。
同じ学生であれば、持っている教科書の種類で何を勉強しているのか、何となく判断したり、
社会人らしき人であれば、その人の雰囲気から職業を想像したりして・・・。
この小説を読んでいたら、そんな毎日を思い出しました。
あまりに人間味溢れるストーリーなので、簡単に感情移入をしてしまい、
よく分からない涙を流しながら、一気に読みました。
人って、見知らぬ人に助けられながら生きているんだな・・・。
気持ちがほっと温かくなります。
この本、オススメです。
毎日の過ごし方が、ちょっと変わるかも知れません。
Ayu
*阪急電車*
有川浩・著 幻冬舎
ISBN978-4-344-01450-3