いや~、またまた酒井順子さんです。

私は文庫を買うと、後ろの方に載っている同じ出版社から出ている本の紹介を
必ずチェックします。
そして、そこで惹かれるタイトルを見つけると、次はそれを読むようにします。

で、見つけたこの本。

『29歳と30歳のあいだには』って、何てタイムリーな!!
村上春樹さんの本もまだ読み終わっていないので、読んでからにしようと思いましたが、
”この本こそ、今の私が読むべき本だ”と、ピンと来たために、
すぐに本屋へ直行して買って来ました。

酒井さんの本、大好き。
私の気持ちにぴったりで、サクサク読めちゃうんです。

この本は、私の周りの友達にも贈りたいくらい。
特に、未だ独身でいる仲間に、是非読んでもらいたい。
きっと私と同じように、”分かる~!!!”ってなると思うんですよね。

時々、生きて行くうえで(っていうと、かなり大袈裟ですが)居心地の悪さを感じることがあって。
そのモヤモヤの原因は何だろう・・・って考えていたのですが、
この本を読んだら、妙にスッキリしました。

だって、私の心を代わりに語ってくれているような本なんだもん。

酒井さんの言葉を借りれば、”長いギャル期”を過ごしていたようです。
好き勝手に過ごしてきて、”楽しい楽しい♪”であっという間にこの年齢。
さてこれから自分はどうする?と考えたときに、突如として湧いてくる不安。

恐らくそれが、自分の中の居心地の悪さだったのだと思うんです。

女性としての幸せの全てが、結婚だとは思っていませんが、
仕事も中途半端、そして、家庭人でもない自分に、
”アタシって何なの?!!”と思ってしまうこともあったりして^^;

それに比べたら、結婚して子育てしている仲間たちは、本当に偉いと思う。

と言うわけで。
年齢相応の生き方をすればいいと気づきました。
もう、年齢的には充分に大人ですし、社会人10年目ですし、
いろいろなことに、臆病になったり怯えたりする必要はないのかなぁと。

何においても、自分が過ごしやすい環境の中にいればいいのだと思う。
社会に出たばかりだった、ハタチの頃のような頑張りも、気合も、正直言ってありません
その分、あの頃にはなかった”生き抜く知恵”が、少しずつ身について来ています。

これからは、そこを伸ばして行こ~っと♪

ちなみに、今まで過ごしてきた生き方は、全く後悔していません!
だって、楽しかったもん(^-^)


Ayu

*29歳と30歳のあいだには*
酒井順子・著 新潮文庫
ISBN978-4-10-135114-8